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内容説明
グレートジンバブウェの石壁は、蛇のように曲がりくねりながら、多数の入り組んだ空間を作りだしている。直線や直角を嫌い、規則とか定型の類を退けるその姿は、思わずポストモダンと形容したくなるほど、乱雑、気まぐれ、あいまいであって、かつまた、のびやかで優雅な雰囲気をたたえている。(中略)個人の居住空間のかたちは、内部分割に適した四角形になるという必然から自由である。――本書より
目次
はしがき
プロローグ サバンナ荒野の開拓者たち──環境と文明
第1章 グレートジンバブウェ──都市と国家の発展
第2章 グレートジンバブウェ──空間構造、シンボリズム、没落過程
第3章 ムニュムタパ国とポルトガル重商主義──一四五〇年以降
第4章 草原の覇者──トルワ国とチャンガミレ国
第5章 近世──一七〇〇年以降の小国家時代
東南部アフリカ歴史年表
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Joao do Couto
2
kindle版を流し読み。ポルトガル勢力との交流が興味深い。東南アフリカ世界が孤立と交流の中で組み立てられていく。なじみのない地名や民族も多いが、入門書としても詳しいのでよかった。2018/02/21
サアベドラ
2
同名の遺跡で知られるグレートジンバブエ国とその後継ムニュムタパ国、トロワ国を中心にした、東南アフリカ略史。スワヒリ以前の東南アフリカというきわめてマイナーな、そしてアフリカ史の中でもきわめて特殊な地域を扱っている。アフリカ史全然知らないからさっぱりかな、と思って読み始めたが、風土から細かく丁寧に説明してくれるので意外に読みやすかった。牛が通貨がわりっていうのがアフリカっぽくて素敵。2006/05/04
印度 洋一郎
1
なかなか欧米の価値観に基づく「世界史」のフォーマットに収まる事が出来ないアフリカの中で、南部アフリカの高原地域(現在のジンバブエ)に興亡した巨石文明から19世紀の植民地化までを概観した、かなり珍しい本。前提条件として、環境の問題で土地の生産力が低く、農業では人口を養う事に限界がある地域で、最も生産力が高くなるのは遊牧だという。石を積み上げて巨大な構造物を作る文明は、東アフリカのイスラムの影響を受けた幾何学的な都市構造のスワヒリ文明とは異なる、曲線を基調とした価値観を持っていた。興味深い話ばかりだ。2025/10/16
(ま)
1
巨大な石壁遺跡グレードジンバブウェから辿る孤立・自主の東南アフリカ文明略史 見てみたいが...2023/12/16
cybermiso
1
かなり良かった。グレートジンバブエは世界遺産でもぱっと見てがっかりと言われがちであるが、実は高度な技術が使用されており、この本を読んでから行くと、その深いかつ独自の高度な建築に感動させられる。グレートジンバブエにいくのであれば必読の本。特にたった数段の階段について、それが独自の曲線な設計をされており、高度な文明の存在(さらに曲線、拡張可能な街を好む)が示唆されるといった話は本書を読まねば気づかないだろう。2018/05/17




