内容説明
桜の花が咲くころ、休職中の新聞記者であるぼくは一つ年上の女と酒場で再会し、一夜をともにする。そして数ヵ月後、酒場を再び訪れたぼくが聞いたのは、二十八歳の彼女は妊娠しているという噂だった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
相田うえお
83
★★☆☆☆22031【個人教授 (佐藤 正午さん)k】◯プリンを食べるのに、開いた唇をプリンの頂点に覆いかぶせて丸ごと一気に呑み込んでしまう(そんなの見たことない〜)◯鶏の内臓の刺身ってなに?(レバ刺しか?)◯「ああいう人間はこの街には必要ないの。頭が切れる人間はいつかはじきだされるわ」(当方やべぇ!)◯小説の中の探偵は決して依頼が重ならない。彼らは一つの事件に集中してあたることができる。(たしかに!)◯初恋とは、少年時代に経験する恋ではなく、大人が少年だった頃に経験した恋のことである(マジかっ!)2022/04/04
Kanonlicht
42
病院の理事長夫人の愛人として金も住居も与えられ、毎日仕事もせず飲み歩く元新聞記者。渡り鳥のように女と付き合い、飲み友達の「教授」と女性談議に花を咲かせる日々は、自身を調べる探偵の登場により一変する。男たちのクズっぷりにはあきれるけれど、次々登場する女たちも皆一筋縄ではいかないのが佐藤正午作品。自らの意思で行動していたつもりが、大きな力により踊らされていたというアイロニーも効いている。初期代表作の一つで、後々の作品につながる要素がたくさん見られるのも面白い。2026/01/15
かんちゃん
25
【図書館】不可解なものが多すぎる。なかでも女ほどわからないものはない。本作の主人公はなぜモテるのか?(そこかよ!)拠り所を求めて男にすがるくせに、別れる前にはちゃんと次の道筋(次の男とか)を用意している(なんか悔しい)。世間に疲れ、酒と女に逃れ、一年を無為に過ごす男。誰にも指図されず自由に生きる「教授」の生き様に憧れ、救いを求めるのは男の弱さゆえか。なんともやるせなさが残る。男とはこうまでも弱い生きものなのか。フラれ続けた我が人生。あ〜無情。2016/08/18
こすも
18
佐藤正午さんの小説に出会ってから3年。この作品でちょうど30作目の読了となりました。佐藤正午さんのキャリアを前期、『彼女について知ることのすべて』からの中期、『ダンスホール』からの後期と便宜的に分けると、本作品は前期の最後の方、長編小説の7作目となります。海外ハードボイルドのような小粋な会話と、後の『ジャンプ』に通じる寂寥感が本作品の魅力かな。あ、僕が読了した作品の中で、この主人公が女にだらしのなさNo.1でした(笑) また、初期作品とはいえ安定して文章はクオリティが高く、単語一つまで磨かれています。2017/09/10
ヲム
15
佐藤正午先生はダメ男を書かせたら右に出る者はいないと思います! 今回の主人公も中々のダメ男でした…(笑)2019/06/08
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