文春e-book<br> 逆向誘拐

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文春e-book
逆向誘拐

  • 著者名:文善/稲村文吾・訳
  • 価格 ¥1,018(本体¥926)
  • 文藝春秋(2017/08発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163907048

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内容説明

誘拐ミステリーに新風を吹き込む、香港生まれ、カナダ在住の女性ミステリ作家登場。第3回島田荘司推理小説賞受賞作!

投資銀行A&Bに、クライアントである家電製品ソフトウェア開発企業・クインテスの極秘財務資料を誘拐したとのメールが届く。その財務データは、CHOK(Continuous Harmonization of Kinetics)という企画に関連したものであるらしい。
情報システム部のエンジニア植嶝仁の調査によって、そのメールはA&B社内のルータを介して送信されたものであることが判明する。犯人はA&Bの関係部署の人間なのか? 身代金受け渡しは二日後に迫っている。
再び犯人からメールが届き、そこには奇想天外な身代金の受け渡し方法が記されていた。ネットオークションに200 の食品を出したので、それに入札しろという。しかしこんな少額の決済で犯人は満足できるのだろうか? 身代金が目的ではないとしたら、犯人の目的は何なのか? 機密データの流出でクインテスの評価を失墜させ、株価を操作しようという魂胆なのか?
植嶝仁は華僑系財閥の御曹司であり、父の会社はCHOKに関する投資信託にも関与しているらしい。事件が明るみにでれば、父の会社の損失も計り知れない。出品者の足取りを追う警察――しかしその捜査もむなしく、犯人は捕まらないままオークションの取引は成立。混迷の中、植嶝仁は真犯人の狙いを突き止めることができるのか?
巨大ビジネスの世界を舞台にネット社会の盲点を突く身代金受け渡しのトリックと、ラストで鮮やかに反転する誘拐の構図。抜群のミステリーセンスが光るアジアミステリーのニューウェーブです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

華形 満

11
どうにも解り難い展開で、やはり日本人作家と中国語圏作家との感性の違いとでも言うべきか?もしこの局面に置かれたとして、日本人はより複雑な感性で敏感に反応するであろう。どこか物足りなさを感じたのは、”誘拐”のストーリーであれば犯人と標的とされる被害者側関係者の他に人質本人目線のスリリングな描写があってしかるべきが、本作は”誘拐”といいながら人質は生身の人間ではなくデータであり、人質本人の感情描写が欠落しているからであろうと思えた。登場人物が多い割には私には中盤でネタバレしており今一歩の印象。2017/10/22

にゃー

2
これはわりと映画的で読みやすいしネタも連城岡嶋に匹敵するのでは?もっと評価されるべき2020/12/28

mhsr

2
プロットはそれなりに面白かったが、描写が淡白すぎて物語に入り込めないのが残念なところ。2020/12/06

あんづ

2
軽~いです。 金融業界・IT業界の用語が少し出てきますが、説明もあるし、分り易いと思います。トリックが面白いので、それで充分!!2017/11/27

yuhei321

1
犯人が述べる「面白そうだったから」という動機はこの作品が発表された2013年当時であればあまりピンと来なかったかもしれないがZ世代が社会に出始めた昨今ともなると然も有りなんと思わせるところに作者の先見性が伺われる。何となく悶々とした気持ちの残る終わり方ではあるが、抜け目の無い犯人の目的は目の前の事件とは別のところにあり、結末を知ったうえで読み返すと無駄な動きや描写が一切無いのは見事だと思わされる。2025/04/06

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