内容説明
※新原稿『逞しく意気軒高、いつも微笑んでいたい』を収録!
1954年に中学生プロ棋士としてデビューして以来、2017年に引退するまで第一線を走り続け、その通算対局数、通算敗戦数は歴代一位という記録を持つ加藤一二三九段。
対局時の出前は昼夜うな重、対局中に音が気になり人工の滝を止めさせたなど、ユニークな逸話が多数。
猫好きでもあり、自宅マンションそばで野良猫に餌付けしたことに端を発する近隣との訴訟問題でも注目された。
敬虔なカトリック教徒としても知られる著者が、自らの信仰と勝負哲学、そして確実に迫る老いにたいしてどう向き合っているのかという内面を記した本書には、リタイア後も、現役、そして生き生きと暮らすためのヒントが満載です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロミ
49
加藤一二三九段がまだひふみんとして人気を博す前に書かれた新書。思っていたよりかなり本気のクリスチャンぶりにびっくり。同じカトリックとして興味深く読みました。将棋についての解説は今ひとつ分からなかったのですが、聖書をしっかり読み込んでおられたりクラシック音楽への造詣の深さなど意外なひふみんがたくさんでした。家族をとても大切にされているんだなあと微笑ましかったです。「老い」については付け足したタイトル感がありました。2018/05/08
かおりんご
26
エッセイ。積んどく崩し。信仰のことは分かりやすくて面白かったけれど、将棋の話はさっぱりわからなかった。どちらもわかると楽しめるのだろう。祈りの大切さが伝わった。実践できるかは別だけど。2019/02/27
太田青磁
14
単純な勝ち負けではなく、いい棋譜、名局は後世まで残っていくものであり、まさに芸術そのもの・少なくとも、勝とうと思って勝負に望まなければ勝てるわけがない・後から考えた手よりも、最初に浮かんだ手のほうがほとんど正しい・基本、ベースになるものがしっかりしていないといい直感、ひらめきは、生まれない・どういう動きであろうと、最高の手を生み出そうとして、生身の神経を活動させているのです・わからないときは、まずはあたふたしないこと・勝負中に、今日は何を食べるか考えて気を散らすなら、最初から決めておいたほうが集中できる2015/04/30
ライアン
12
2011年刊。昨今のひふみんブームで若干改訂して再出版された。タイトルにもある通り、これまでの著作に比べて信仰の話が多く、ひふみんお信仰心の篤さがうかがえる。将棋と信仰は似てるとか印象的。キリスト教についてのいろんな話はなるほどなと思えることも多かった。2017/11/05
スプリント
7
神武以来の天才、棋士であり騎士でもあるプロ棋士加藤一二三九段の著書です。敬虔なクリスチャンとして棋士生活と信仰の関係性について丁寧に綴られており読みやすいです。(ご本人の解説は早口で聞き漏らしがちですが本であればその心配はありませんね。)独特な存在感を放つ著者の更なる活躍を期待しています。2015/01/28
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