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内容説明
1980年代に、世界中から礼賛された日本型資本主義だったが、バブル崩壊、さらにその後の20年以上に及ぶ停滞を見るにつけ、すでに終焉を迎えたと言わざるを得ない。大蔵官僚、財務省高官として、日本経済の中心で働き続けてきた著者が、日本人の精神の根幹から、日本型資本主義の誕生、歩み、衰退の流れを様々な資料をもとに丹念に読み解いていく。その上で「日本型資本主義」とは何だったのか、その再構築には何が必要かを分析する意欲作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nnnともろー
4
戦時統制経済体制が戦後にも引き継がれ、高度成長をもたらした。しかしその限界が明らかになったのが現在。日本型資本主義の特徴を歴史的観点から考察。2017/12/30
三上 直樹
0
財務省官僚による日本の資本主義の歴史と今後の課題を論じた内容。課題分析には納得ですが、歴史の蘊蓄までは不要だと思うような、可もなく不可もないレバルでした。2017/11/04
よねも
0
色々な経済などの歴史を紹介しながら、現在起きている資本主義の問題点や課題を説明した本。日本人の精神観を解説するために、引用されていた内容が興味深かった。司馬遼太郎が三島由紀夫が自決した際の論考にあった「思想というものは、本来、大きなフィクションであり、現実とはなんの関わりもない…(以下略)」という考えは、とても新鮮に感じた。要は、本音と建前の世界という事ではあるが、こういった様に文書化されているのは、面白い。2017/11/03
はちめ
0
主に山本七平的視点で経済学史と日本経済を分析したもので、ユニークでもあり面白い。大蔵官僚出身なので小難しいことは言わず大雑把にまとめてあるのも嬉しい。ちょっと読む経済書としてお勧め。2017/09/16
hixxxxki
0
主に山本七平に関する部分を読んだ。同時期に出た講談社現代新書の山本七平関連本より分かりやすくまとまっているように思う。2017/08/28