角川文庫<br> 虹色の童話

個数:1
紙書籍版価格 ¥616
  • Kinoppy
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

角川文庫
虹色の童話

  • 著者名:宇佐美まこと【著者】
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • KADOKAWA(2017/08発売)
  • 梅雨を楽しむ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン (~5/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041026335

ファイル: /

内容説明

2017年、長編『愚者の毒』で推理作家協会賞を受賞した宇佐美まことが贈る、イヤミス×本当は怖い童話! 古びたマンションの住人たちに打ち続く不幸、その裏にちらつく小さな影は一体――?

※本電子書籍は、2008年6月にMF文庫ダ・ヴィンチとして刊行された作品を加筆修正したものです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

197
宇佐美さん初期の中編は、DV・リストラ・義母娘関係・育児ノイローゼなどを登場人物たちに背負わせて「嫌ホラー」とでも言えそうな陰鬱な雰囲気にゾッとさせられた。初期のグリム童話にある残酷性を紹介しつつ物語に絡めているのが面白いし、誰もが持っていそうな闇を描いているので、恐怖は身近にあると思わされる。ホラーゆえに釈然としない部分や強引に結び付けていると感じる部分も散見するが、短い章建てでテンポが好いので大して気にならないで済んだ。夢に見るほど怖い訳ではなかったが、気軽にホラーを楽しむには丁度良い作品だと思う。2018/10/18

nobby

168
いやはや、ラストでゾクッとするのと同時に、思わず数回「あぁ!それか!」と嘆息してお見事!レインボーハイツとは名ばかりの朽ち果てたマンションの住民の日常とグリム童話の融合、それまさしく『虹色の童話』。序盤から目にするのは夫のDVや妻の不倫、継母と娘の厭悪など、ありふれた事柄ながらも気は滅入るばかり…そんな面々に次々と降りかかる殺人模様、そこにはいつも5才児の影が…各世帯に関わる民生委員の目線を中心に、短めな場面転換で描く章構成は一気読み必至!グリム童話に疎く、途中で元ネタと結びつかない自分が残念だったかな…2018/09/22

りゅう☆

104
古びた賃貸マンション「レインボーハイツ」は不穏な空気が纏う。5歳の瑠衣の祖父はアル中で瑠衣を保育園にやらないと言い張る。失業して就活しない夫に代わり、夜の小料理屋で働き始めた妻の帰宅が遅れ始めたのが気にくわない夫。別れた夫が娘を奪いにくるのが怖くて引きこもる女。優しい夫が暴力をふるうのはきっと自分に至らないところがあると思い込むも怯える日々を送る妻。再婚相手の娘が反抗的、姑は意地悪、年齢的に子供は望めない管理人夫婦の息子の嫁。民生委員千加子は改善できればと足繫くレインボーハイツに通うも、ある日殺人事件が→2019/05/09

あも

101
錆びた排水パイプ、くすんだ壁面、灰色の世界。じめじめとした空気が全編を包み込む。舞台となるアパートはレインボーハイツと言う名とは裏腹に、DV夫婦、ネグレクト祖父と幼児、再婚夫の連れ子に忌み嫌われる女、リストラされ妻が飲み屋に働きに出た夫…。鬱屈した感情とどん詰まりの閉塞感が本を持つ手を通してじっとりと染み込んでくるようだ。ハイツの住人を見舞う民生委員の千加子が視点人物となるが、次々と起こる目も当てられない事件に気分はただただ沈み込む。そして誰もいなくなった。これが現代の"虹色の"童話なのかと思うと心寒い。2019/07/19

まこみん

100
半ば朽果てつつある三階建ての「レインボーハイツ」。其処に住む5世帯の住人も、この建物同様にくすみ、疲弊した人生への嘆き、怒り、憎悪が渦巻いている。民生委員の千加子は祖父と住む5歳の瑠衣を気にかけ、他の住人の相談相手や世話もする。リストラ、貧困、DV、精神疾患…現代の闇に沈む住人達の描写は目に見える様。序盤から仄めかされる獣の影。そして連鎖する殺人事件。ホラーなラストの伏線回収にゾッとしながらも上手いなぁと胸が高鳴った。2019/08/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12206528

ご注意
リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。