霊魂や脳科学から解明する 人はなぜ「死ぬのが怖い」のか

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霊魂や脳科学から解明する 人はなぜ「死ぬのが怖い」のか

  • 著者名:前野隆司【著】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 講談社(2017/08発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062817271

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内容説明

ブッダ、ダーウィン、霊魂、クオリアと、宗教、進化論、心理学、哲学、脳科学まで分野横断で人類共通の悩み、怖さに迫る。すると見えてきたのは、すべてが幻想!? という最先端脳科学の衝撃の結論。しかし、そんな理屈だけでは「怖い」は克服できない。本書では、自殺や東洋思想、幸福学などをとおし、人が「死」をいきいきとした「生」へと還元する7つのルートを示す。新たな死生観が身につく現代日本人のための必読書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tenouji

12
この本を、大病院のラウンジで、読むという読書体験。「死」の恐怖を題材にして、人間の「意識」の捉え方について語っている。やや論考は粗い感じがあるが「無意識的な決定」を話すあたりからが、本題かな。2017/12/08

ががが

10
エピローグの最初の文、「死は人生最大の関心事であるはずだ。何しろ、「先のことを考えて生きなさい」の究極なのだから。なのに、いかに僕たちは日常生活で死のことを考えないことか。」これに深く共感した。最初に「死ぬのが怖い」ということの理由を述べ、その後にどうしたら怖くなくなるのかというのを7つのルートで提案している。哲学から生物進化学、幸福学と学際的にさまざまな知見を援用していて、一つの考え方の枠内であることを断りつつ、分析の方法として議論が紛糾しないようにしっかり交通整理してあるところも好印象だった。2017/11/22

日向夏

9
読み終わるころには、そんなに生きていることに執着しなくてもよいのかもしれないという気はしてくる。それでも違和感がぬぐえない。「しょせん心は幻想」だとか、人一人の命なんて雨の一粒のようなものと言われると、命を軽視しているような気がしてしまう。日本社会において、命は最優先でなによりも大切なものという認識が広まっているなか、にわかには受け入れがたい。大事な人や小さい子が不条理にも亡くなったときに「今死んでも50年後に死んでも大差ない」なんて絶対言えないでしょう。2019/06/07

Minyole

6
「科学的な見地から帰納する」とは言うものの、最初に自分の論点に合わない考え方を「帰納」で排除した後に、自分の論旨を必ずしも帰納しているとはいいきれない方法で自由に展開しているように感じました。また、ガサガサした文体も好きではありません。しかしながら、そういう点を差し引いても、読む価値はあったと思います。生きることについての心の持ち方の参考になりました。本文では自分は死ぬのは怖くないと豪語していたのに、本書を執筆したら死ぬのが怖くなった、と文庫版あとがきにあるのも正直でよいと思いました。2017/09/14

くらーく

5
今週はこれが当たり。いや、同感ですわ。当初は死ぬのが怖くないで書き始めたらしいけど、その通りだと思います。第十章ルート7は、頷くこと多々。いやー、本当にその通り。いい湯だな~♪ですわ。 生まれてくるのも初体験で記憶も無いし、死ぬのも初体験でたぶん記憶も無いし、経験を分かち合うこともない。そんなもんでしょ。1回は必ず体験しなきゃいけないんだし。 不思議よね、死を恐れるのって、想像力が過剰なのか不足なのか。死に至る過程での痛みや苦しみは恐れるけど、でも、それも体験談を聞けないのでどの程度か分からないしね。2023/09/02

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