光文社文庫<br> 因業探偵~新藤礼都の事件簿~

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光文社文庫
因業探偵~新藤礼都の事件簿~

  • 著者名:小林泰三
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 光文社(2017/08発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334774677

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内容説明

世の中、間抜けばかり――あんな簡単な事件の真相も見抜けないなんて。自らの才能を生かすべく探偵事務所開設を計画する新藤礼都だが、まずは先立つものが必要だ。資金作りにアルバイトを掛け持ちする中、次々と奇妙な事件に遭遇して……。容赦のない発言と冷徹すぎる推理。抜群の頭脳と最悪の性格を併せ持つ女探偵が縦横無尽に活躍する、異色の連作ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちーたん

63
★★★☆☆『密室・殺人』『大きな森の小さな密室』に登場していた美人だけど性格悪い新藤礼都が主人公のブラックユーモア短編集。小林作品ならではの会話文が多いのでさらっと読めます!論理的・理屈的・計算的に相手を一刀両断で打ち負かしていく礼都。人が追い詰められるのが大好きな彼女とは現実世界では決して関わりたくないけど、頭がキレ、金にも貪欲なのに、いつまでも冴えないバイト三昧の所がなんだか憎めない(笑)バカミス要素も強く、テンポもよく、特に深い内容はないので(いい意味でw)息抜きにはちょうどいい面白さでした!2019/05/27

あも

62
著者作品に度々登場する傍若無人・傲岸不遜・怜悧冷徹と3拍子揃った女性、新藤礼都を探偵役とした連作集。こんなもん面白くないわけがない!馬鹿が大嫌いな彼女は、ミステリのお約束も探偵役のモラルも無関係とばかりに、悪趣味に関係者を悶えさせ、面白がって被害を拡大し、サラリと解決。ヤスミン作品特有の微妙にズレてキチった人々の噛み合わない会話にムズムズするのがもはや快感。初読みの方には毒が控えめ過ぎるかもしれないが、初心者からファンまで楽しめること間違いなし。ん?自分はもちろん重度の小林泰三フリーク。そう、ヤス民です。2017/07/21

にいにい

57
初小林泰三さん。タイトルに惹かれて購入。新藤礼都という探偵が絡む短編集。こうゆうキャラいい~。頭の回転、性格、会話の進み方が痛快!理路整然と容赦なく行われる仕打ちが、可笑しさを盛り上げる。著者の巧みな表現による仕掛けが、最後に現れ、認識が逆転させられる面白さ。「後妻」の構図、「家庭教師」の噛み合わない会話、「散歩代行」の非日常性、「パチプロ」の大がかりな鏡も良かった。他の作品も読んでみよう。さらっと読めて、楽しめる一冊。2017/06/30

koma-inu

42
事務所開設を計画する探偵が、資金作りのためアルバイトを掛け持ち中、事件に遭遇する短編集。頭脳も性格の悪さもメルカトル鮎以上!そして事件のくだらなさが素晴らしい😂イチオシは「剪定」 "公園で落ちた弁当を誰が片付けるか"という、極めて些細な事を、市職員、サラリーマン、自治会長、探偵が押し付け合う。誰も一歩も引かず、無駄にロジカルな論戦するのがユニーク。真実も嘘も含んだ情報戦から、とある人物の危険な動機が衝撃的。軽くミステリ読みたい時に適した良作です!2024/01/04

hanchyan@ふむ……いちりある

38
読んだぞ。個人的に信頼のおける読み友さんふたりが「はんちゃんコレ好きそうだよね」「うん、好きそう」とか言ってた本作。果たして。やあ。ズバリ好みだったぞ(笑)えーえーこういうの好きですともなんかクヤシイが(笑)。強烈なトリックスターとの遭遇によって破滅する市井のひとびとを描くブラックユーモア短編という点では『黒べえ』『ひっとらあ伯父さん』等々の藤子A先生的なのだが、本作ではそこにミステリ的ツイストが加わってお得感増しまし。んでもって、自分が著者に期待するところの「詭弁の畳みかけダイアログ」&「笑えるグロ」↓2019/11/07

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