角川新書<br> 世界は素数でできている

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角川新書
世界は素数でできている

  • 著者名:小島寛之【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • KADOKAWA(2017/08発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784040821399

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内容説明

本書では、素数についての話を繰り広げる。素数とは、1と自分自身以外では割り切れない2以上の整数のこと。こんなに簡単な素数が、古代から人々を魅惑しているのだ。
2、3、5、7、11……と神出鬼没に表れる素数。不規則に表れるように見えて、妙な規則性があったりする。素数を表す数式はいまだ見つかっていない。バラバラに見える素数だが、実は秘めた威力を持ち、私たちの身近にもあったりする。たとえば、パスワードを安全にするRSA暗号は素数を用いている。
第1部は、「素数入門編」。素数とは何か、どうして注目されるのか、数学者たちは何を見つけてきたのか、そんなことを解説していく。
第2部では、より深い素数の森を散策する。理系の読者には、「なるほど、そういうわけなのか!」とうなってもらえるはずだ。そして、文系の読者には、「へえ! 素数ってそんなに芳醇な世界観を持っているのか」と驚いてもらえるだろう。
本書は、素数のすべてを総合的に解説し、めくるめく素数の世界を探索できる一冊といえるのだ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みき

47
最初の方は意外に分かる。そして過去の偉人たちが積み立ててきたものを参考に、更なるモノを積み上げる、その連綿と続く数学のプロセスに感動すら覚えました。なんのために証明したのか分からなかったものが突然日の目を浴びたりなども興味を唆られる。しかしゼータ関数の云々などの解説が始まってから、自分の知識ではまったく歯が立たず、読み終えはしたが理解したとはとても言えないという感じでした。とはいえ素数をはじめとした整数論の美しさに触れることができ、概ね満足です。2022/12/04

hnzwd

32
素因数分解、複素平面から始まり、ゼータ関数、解析接続、リーマン予想まで、現代数学のエッセンスをなるべく簡単な文章と数式で紹介してくれる一冊。ここには書ききれないから知りたければ別の本を、という作りはとても真面目。通常の紹介本よりは半歩踏み込んだ内容にはなっているので、大学の数学が未経験だとちょっと苦しいかな?数式は有限ゼータ関数くらいまでしか記載がないので、中途半端な所はあるのですが、、これ以上だと教科書になっちゃうからなー。2017/08/30

しんすけ

14
あと一箇月余で2年ぶりの素数年齢になる。その次の素数年齢までは6年あるから体験できない可能性が高い。 そんなこともあって本書を手にしたが中途半端な本だった。面白い本なのだが、その印象が強い。 証明の大半が雰囲気を語るだけで終わっている。 ユークリッド互除法から始まってリーマン予想まで10近くのテーマをこの200頁余で語ること自体が無理なのだから、それも仕方ない。 読者は本書からは概念を受け取るに止めて、深読みしないが良い。 数学の世界にはこんな面白い話があるのだということさえ判れば、本書の役割は終わる。2019/06/21

すみけん

13
今まで素数関連の本にチャレンジしては挫折してきたが、この本は挫折しながらも読了できた。理解しがたい証明や式などは飛ばしていい、とのコメントがうれしい。でも第二部のリーマン予想や素数の未来の話になると、文章事自体が理解不能になってくる。最後は飛ばし読み。でも、専門的な数学本としては、幅広い読者目線で書いてくださっていると思う。2017/11/24

inami

12
◉読書 ★3.5 5年ほど前サイモン・シンの著書「フェルマーの最終定理」を読んで大感動、それまで苦手な分野だった”数学の世界”が大好きになってしまいました。”大好き”と”理解できる”はまったく別ですが、・・内容的には「オイラーからフェルマー、ガウス、そしてミレニアム問題のリーマン予想」等々、当然理解できません(笑)、「素数」この”ままならない数”、そして”絶妙な不規則性”がたまらなく魅力的です。居酒屋の下駄箱は、ついつい”素数”の箱を探してしまいます。ニックネームのinamiも”173”は素数です(笑)2017/12/01

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