内容説明
前作『世界恐怖旅行』を刊行してから早7年が過ぎ、私の周りには大きな変化があった。私は出身地である沖縄を出て、神奈川県に新しい居を構えていた。そして2008年1月には結婚してしまったのである。これでワケの分からないことばかりしている私も落ち着くだろう。周囲の人はそう思っていたに違いない。しかし、旅熱とは、人妻になろうがおさまらないものである。入籍からわずか2ヶ月後の2008年3月、旦那を日本に置き去りにして、私は単独で、東ヨーロッパを含む旧ユーゴスラビア圏を巡る3ヶ月間の旅に出た。そのようなつい最近までドンパチしていた地域に新婚ほやほやで旅立つなんてクレイジーだと友人からは言われたし、旦那にとってはさぞかし勇気のいる決断だっただろう。そして、事件は早くも旅の初日に訪れた――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ほちょこ
24
友人借り本。ものすごい怖いもの知らず(いや、知っててもあえて突き進むのか)の大井さんの東ヨーロッパ紀行。怪しい男の家について行って、這々の体で逃げ出したり、極寒の洞窟ホテルに泊まったり、やるなぁと思ってたら、突然、ボスニアでジェノサイドの歴史を垣間見たり、日本の平和ボケを思い知らされたり。深い本だった。2019/05/24
おとん707
10
つい先ほど本書の前篇に当たる「世界恐怖旅行」をお勧めしない本と評したばかりだが同時にこの本を買ってあったので仕方なく読んだ。前篇から8年が経過している。相変わらずひとりで男について行ったり無免許で交通事故を起こしてその後始末もまともにしないなど旅人として失格だ。リスク回避策とIf Planと道徳心が欠落している。結果良ければすべて良しは通用しない。何かあれば親族はおろか他人にも多大な迷惑が掛かることを自覚すべき。後半のボスニア・ヘルツェゴヴィナとマケドニア訪問でその惨状を伝えるところだけは読むに値する。2024/10/23
Yasutaka Nishimoto
2
東欧自体がなんだか怖い気もするが、それは街灯が暗いんじゃないか、森が深いんじゃないか、だったりするが、本当に怖いのは人だろう。日本語しか操れない自分には、もっと怖そう。男女関係なく、このあとどうなるんだろうが、一番怖い。2025/03/02
なお
2
さらっと読み終えられる旅行記だった。旧ユーゴスラビアなど興味深かった。あまりに危険なことは日本人としてして欲しくないと思ってしまうほど無防備に飛び込んでいく。だからこそ見られることがあるんだろうけど。警戒心が強い私には出来ない旅だと思う。2020/09/28
あわうみ
1
ふと苦労しながら旅する本が読みたくなりこの本を見つけました。あんまりな目に合う話がコミカルに書いてあって笑いながら読みました。一番驚いたのはアルバニアの生い立ち。漫画みたいな展開の国がヨーロッパにあるとは知りませんでした。今の気分にぴったりな面白いエッセイでした。2017/02/05
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