内容説明
本格ミステリの金字塔『占星術殺人事件』での登場以来、難事件をいくつも解決し、相棒・石岡(いしおか)和己(かずみ)とともに、愛されてきた名探偵・御(み)手(た)洗(らい)潔(きよし)。その選りすぐりの短編集。御手洗の人間的魅力に溢れた「数字錠」、「SIVAD SELIM」、シリーズ屈指の怪事件「山高帽のイカロス」他、全5篇を収録。監修・解説/千街晶之。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
58
名探偵アンソロジー。一時期は滅茶苦茶読み込んでいた御手洗潔、しばらくご無沙汰していたけど本書で久々に堪能することが出来た。御手洗シリーズといえばあの重厚な長編が主で短編には触れてこなかったけど、読むとその精緻な出来に引き込まれる。『暗闇坂~』のアレとか『水晶のピラミッド』の目が点になるような剛腕ぶりはないけど、手掛かりの出し方に唸る話がいくつも。あと御手洗というより石岡君が主人公ともいえる話がいくつもあり、探偵とワトスンはホント二人三脚なんだなあ、と改めて教えられた。長編群、また読み直してみるかなあ。2017/09/29
山田太郎
48
再読。結構ネタが強烈なせいかけっこう覚えてる。けど、楽しんで読めたのでたいしたもんだと。天才型の探偵物ってわかってるならはやく言えよとかもったいぶらずに早く教えればいいじゃんかと思うので、変人タイプにしてまともに人付き合いできないようにしとかないといけないので大変だなキャラ設定がと思いました。最近は短編書いてないのかな、やっぱりきついよな、この手の短編はと思った。2017/10/17
ソラ
24
御手洗潔シリーズは割りと読んでるけれど、久しぶりに読み返したくなって購入。傑作短編集って言うだけあってどれも印象的で何となく覚えてたけど新しい気付きがある。それにしても最後の短編の石岡酷すぎない?御手洗は良くしてくれたと思うけど。2017/09/09
タカギ
23
『アトポス』あたりまでは順を追って読んでいたから、短篇集もいくつか読んでいるはずなのだけど、記憶力の悪さもあってか、5篇全部はじめて読んだような感じ。私は名探偵というと御手洗潔の世代。解説にもちょっと書かれているけど、長い間書かれているだけあって、その造形にも変遷がある。そして作者・島田荘司の投影を感じる。麻薬擁護の部分とか。「SIVAD SELIM」はたぶん本当に初読で、御手洗に食い下がる石岡君の様子に辟易したけど、ど緊張のスピーチの愛嬌には笑ってしまった。最近の御手洗潔シリーズも読んでみようかな。2017/10/28
たか
21
御手洗潔はめっちゃ魅力的や。どの話もよくできてる。トリックはけっこう無茶なきもするけど、御手洗さんがいうなら納得できるかな。2018/03/12
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