角川新書<br> 食は「県民性」では語れない

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角川新書
食は「県民性」では語れない

  • 著者名:野瀬泰申【著者】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • KADOKAWA(2017/08発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784040821429

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内容説明

「お好み焼き発祥の地は大阪でも広島でもない」「鶏を使わない焼き鳥?」「九州でうどんにかけるのは胡椒?」など、食に隠された意外でおもしろい歴史をひもときながら、世界に類を見ない複雑で多様性に富んだ日本の食文化を紹介。
 「マグロを最も買っている市は?」「ソースを最も好んで使う市は?」など、最新の家計調査から見る、リアルな今の日本の食事情もレポート。あなたの常識をくつがえす、ニッポン食文化地図!

【もくじ】
はじめに ~食文化は、「ケンミン」単位では語れない!
第一章 「藩」がつくった食文化
第二章 豚に追われた牛、王国守った鶏
第三章 歴史が語る食の「産業遺産」
第四章 「関西=うどん 関東=蕎麦」と思っていないか?
第五章 海の幸が教えてくれる食物地図
第六章 家計調査からみるケンミン食
第七章 地域によって変わる呼称
第八章 食の多様性の代表格「雑煮」を検証する

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ふろんた2.0

16
他の著作と内容が被るものが多かったが、ローカルな話をしないと知りえない情報は面白い。2018/02/10

しゃんしゃん

13
うどんは西、蕎麦は東と言う単純な話ではなかった。分けたのは汁だった。肉、豚、鳥、地方地方で定番はある。カレーと言えば牛肉、天ぷらにソースは当たり前。お好み焼きは重ね焼きで、まずは生地の小麦粉をクレープのごとく薄く伸ばしキャベツ、天かす、乾燥小海老や諸々乗せ上からギューギュー押さえるタイプのピザみたい。京都にはニシン蕎麦、丹後の山岳地帯があるためなのだ。嗜好にも必ず理由がある。地域に限らず時代とともに変遷があった。なぜ?なぜ?と問い詰めていけばこの本は書ける?自分にとって当たり前のことって本当はどうなの?2017/09/28

もけうに

8
食文化を通して日本の歴史・民俗学まで拡がる深みのある内容で、とても面白かった!旧国・藩の境目、地形の影響、産業遺産…食文化は土地の歴史を何よりも如実に語る。欠かせない調味料である醤油・塩の分類・地域性についてもとても興味深かった。調味料の味がその土地の素材を決めることもある。複雑な気候・地勢だからこそ育まれた多様な日本食文化、大事にしたい。2023/09/10

るき

6
商業ルートによって食は変わる。江戸時代の大名替えでも変わる。藩による違い。日常食はすでに崩れまくってるみたいだけど、煮物や雑煮の中身まではまだ多様性が残ってるんだなと思う。2017/12/11

Hiroki Nishizumi

5
面白かった。県ではなく藩の違いとの指摘はなんとなくうなずける。お好み焼き発祥の地は大阪ではないこと、もともと重ね焼きが主流で混ぜ焼きは戦後といったことは意外で驚いた。2019/03/31

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