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内容説明
「2分の1成人式」は、成人の半分の年齢である10歳を迎えたことを記念するもので、近年では学校行事としてすっかり定着しています。この本は、「2分の1成人式」を題材にした初めての子ども向け小説です。小学4年生の女の子・ユメが、2分の1成人式をきっかけに、友達といっしょに悩みながらも、自分の将来のことなどを初めて考えるようすを軽やかに描きます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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29
ユメは、幼稚向けアニメ魔法少女マリンが大好き。ハロウィンの日にこの世に生まれた。名前は夢が叶うようにと願いが込められていた。同じクラスで幼い頃から一緒にいるのぞみくん。麒麟が好きで、ユメと同じ誕生日。誕生日の日、有名な、バムズママンで、ケーキを買った。だが、それは、のぞみのものだった。マリンが大好きとのぞみに知られたユメは、のぞみとの秘密にした。 担任のむらさきトドは、2分の1成人式文集ノートをみんなに配った。ユメは、ずっと悩んだ。人助けをしたいと。 ユメの大きな決断に感動した。 人は生き方が違うんだと。2021/10/25
しーまま
13
ブックトーク「仕事」で紹介する本。担任の先生や友達のキャラがちょっと…だったけど、楽しく読めました。2016/10/08
鳩羽
11
2分の1成人式の文集ノートを作る宿題が出されるが、今のことすら思うようにできないユメは十年後のことなどとても想像できない。幼馴染ののぞみ君は母親を亡くしており、逆に過去のことが埋められない。二人は協力し合って空欄を埋めることにする。いろいろ言われている2分の1成人式だが、授業参観での作文発表くらいなら負担が少ないのかなとも思った。ユメは恵まれた環境ゆえの幼い素直な性格の子なので、こういうイベントの重荷は教育効果としても大きかったと言えるだろう。でもどちらかといえば、急かさない優しさの物語。2015/11/18
頼ちゃん
9
なかなか良かった。2分の1成人式はうちの子の時はなく、世間でもいろいろ言われているようだけど、この本の中の企画は良いと思う。最後に文集がのっているのが良かった。2017/07/01
みなみ
8
小三~小四でぜひ読んで欲しい、自分の未来と過去を見つめるきっかけの爽やかな物語。大人が読んでも面白いです。 十歳記念に学校で文集(自分史、好きな物、夢、二十歳の自分への手紙)を各自書いて授業参観で発表する事に。困るユメとのぞみ。巻末の二人の文集が味わいがある。アニメ好きが幼稚で恥ずかしいと言ってたユメは…母と先生がいい味出してる。「ゆめちゃん、『だめ』って言ってたら、本当にだめになるよ」「元気がないときでも…笑ったら、人間は心も体も元気になるんだよ」絵が可愛い。植物の描写も好き。2019/11/01