ハーパーコリンズ・ノンフィクション<br> ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

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ハーパーコリンズ・ノンフィクション
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

  • ISBN:9784596551221

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内容説明

なぜあの商品は売れなかったのか?
世界の経営思想家トップ50(Thinkers50)連続1位。
「破壊的イノベーション論」の提唱者、クリステンセン教授による、待望の最新刊!

顧客が「商品Aを選択して購入する」ということは、「片づけるべき仕事(ジョブ)のためにAを雇用(ハイア)する」ことである。

『イノベーションのジレンマ』の著者による、21世紀のベスト・オブ・ビジネス書!

イノベーションの成否を分けるのは、顧客データ(この層はあの層と類似性が高い。
顧客の68%が商品Bより商品Aを好むetc)や、市場分析、スプレッドシートに表れる数字ではない。
鍵は「顧客の片づけたいジョブ(用事・仕事)」にある。

世界で最も影響力のある経営学者クレイトン・クリステンセンが、
人がモノを買う行為そのもののメカニズムを解き明かす、予測可能で優れたイノベーションの創り方。

・顧客が商品を買うこととは、片づいていない「ジョブ(用事・仕事)」を解決するために何かを「雇用」することである。
・ビッグデータは顧客が「誰か」を教えてくれても、「なぜ」買うのかは教えてくれない。
・数値化できない「因果関係」にこそ、成功するイノベーションの鍵がある。
・自社製品も他社製品も買っていない「無消費者」を取り込め。

[本書で取り上げる事例]
イケア、ゼネラルモーターズ(GM)、サザンニューハンプシャー大学、
プロクター&ギャンブル(P&G)、エアビーアンドビー、アマゾン他

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろき@巨人の肩

100
クリステンセン教授が示すイノベーションのジレンマに対する答え。それが因果関係のマーケティング、ジョブ理論。「顧客はどんなジョブを片付けたくて、そのプロダクトを雇用するのか、その裏で何が解雇されるのか」という問いにより、消費者の購買行動を深く考察することが破壊的イノベーションを創出する方法。従来のセグメンテーションは相関を探るプロダクト志向のマーケティング。スタート・アップは起業家が顧客であり、CEOのためジョブ理論を実践しやすいが、組織拡大とプロダクト志向への移行が企業をイノベーションのジレンマに導く。2019/11/06

飯田健雄

46
良書である。購買者に「雇用される」と表現が卓越している。ドラッカー、マイケル・ポーター、BCGのマトリックス・ポートフォリオ、この4冊で、経営戦略の組み立てはできると思う。起業家には、マーケットへの参入のヒント、一方、大企業にも、既存市場の再構築を考える上で、参考になる。図書館で借りた本だが、これからも熟読する予定なので、購入した。原著も読んでみたいと思う。ただし、原著タイトルが、Competing against Luckのため、「ジョブ理論」のタイトルは良くない。潜在的顧客層を取り逃がしていると思う。2018/01/08

読書ニスタ

34
クリステンセン追悼。ジレンマは衝撃を受けた。本書はイノベーションとは何かに注目し、なぜ顧客はその商品を購入=雇用したのかを考察した一冊。顧客は問題解決=ジョブのために商品を買うが、売る方は沢山売ることに注目するため、顧客のジョブを見失う。反面、十分な解決策でないため商品を買わない、「無消費客」は無数におり、そこにリーチするためには、幾つかのハードルを超えねばならない。顧客は新たに商品を購入する際、何かを解雇する。肌が痒い時のジョブは、加湿器かクリームか食生活、緊張緩和かもしれず、商品がライバルですらない。2020/02/02

Kentaro

23
ダイジェスト版からの感想 顧客はプロダクトやサービスを購入するのではなく、進歩するために、それらを生活に引きこむというものだ。重要なのは、顧客がなぜその選択をしたのかを理解することにある。 イノベーションを探索する旅のなかで、次の4つの原則のどれか、または複数の組み合わせを追求するのが典型だ。「プロダクトの属性」「顧客の特性」「トレンド」「競争反応」。だが、これらを追求するだけでは不充分であり、顧客の行動を予測することはできない。 ジョブから得る知見は数字ではなくストーリーだ。重点を置くのは、なぜである。2018/03/10

速読おやじ

19
久々のクリステンセン、知的好奇心を擽られる。どんなジョブ(用事、仕事)を片付けたくて、そのプロダクトを雇用するのか?という質問だ。何だそんな簡単な事かと思うのだが、ミルクシェイクやマットレス等の実話を読むと、これは意外と脳に汗かかないといけないと感じた。ジョブは形容詞や副詞ではなく、動詞と名詞で表現されるものだと。便利な、はジョブではないのだ。またジョブには適切な抽象度が必要だともいう。ニーズや嗜好はジョブではないのだ。そして、ジョブを発見するには抽象度のレベルも上げないといけない。まずは実践!2020/10/22

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