七十四秒の旋律と孤独-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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七十四秒の旋律と孤独-Sogen SF Short Story Prize Edition-

  • 著者名:久永実木彦【著】
  • 価格 ¥220(本体¥200)
  • 東京創元社(2017/08発売)
  • ポイント 2pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488734107

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内容説明

〈空間めくり(リーフ・スルー)〉と呼ばれる時空転移技術が開発され、宇宙交易が活発になった未来。紅葉は宇宙貨物船グルトップ号に搭載された人型戦闘兵器。〈空間めくり〉の際に生まれる、人間が認識できない七十四秒の“閉じられた時間”、貨物船を襲撃から守っている。しかし、運行開始から一度も襲撃を受けたことのないグルトップ号の乗組員たちは、紅葉のことを“空焚きのポット”と揶揄し、その存在をほとんど無視していた。自らの存在意義に疑問を持つ紅葉だったが、あるときグルトップ号が〈空間めくり〉中に海賊に襲われ……。応募総数417編から大森望・日下三蔵・長谷敏司が全員一致で選出した、リリカルな宇宙SF。第8回創元SF短編賞受賞作。/イラスト=加藤直之

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

60
弐瓶勉「人形の国」を目当てに読んだが、実に多様な作品が収められ、楽しみながら今のSF状況を知ることが出来た。新進作家がいる中で、眉村卓の作品があったのは嬉しかった。老境に入った作者の私小説的SFで、一番共感してしまったのは、自分も年を取ってしまったということか。巻末には、2016年のSF作品が解説してあるが、読みたい本がいっぱいあって困ってしまう。2018/05/08

はるを

54
⭐️⭐️⭐️☆☆。割りとハード(に感じた)なSF短編集。まぁ、まぁ。笑。「人形の国」「太陽の側の島」「悪夢はまだ終わらない。」「海の住人」「古本屋の少女」「二本の足で」「電波の武者」は面白く愉しく読めた。反面、つまらないのは恐ろしくつまらなかった。途中で読むのを止めたのもある。2017/10/15

阿部義彦

27
あーやっと読み終わりました。短編集なので少しづつ読み進めましたがどれも楽しめました。今回は漫画が3篇と多かったですが。石黒正数さんの「性なる侵入」の阿呆ぶりにはぶっ飛びです。ディックの「聖なる侵入」からのもじりですがここまでエロ下らなくしてくれるなんて。デックの「聖なる侵入」は買って積読になってますがしばらくは読めなくなりました。まあどっちもイッチャッテるといえばそうなんですが。あとは写真とのコラボでの作品特に「古本屋の少女」が良かったです。端正な作品という事では「太陽の側の島」が印象的。2017/09/22

かわうそ

27
年に1度のお楽しみも10年目に突入。今年もハイレベルな作品が盛り沢山で大満足。中でも倉田タカシ「二本の足で」が怖くて切なくて非常に素晴らしかった。酉島伝法「ブロッコリー神殿」、上田早夕里「プテロス」もお気に入り。あと二年と言わずもっと続いてほしいものです。2017/08/20

ソラ

22
SFの幅広さを感じた。特に人形の国が印象的。コミックでも読んでみたいと思った。2017/11/11

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