筑摩選書<br> 生きづらさからの脱却 ──アドラーに学ぶ

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筑摩選書
生きづらさからの脱却 ──アドラーに学ぶ

  • 著者名:岸見一郎【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 筑摩書房(2017/08発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480016256

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内容説明

人が生きるのに楽であった時代はないかもしれない。それは物質的に満たされたかに見える現代も同様だ。神経症となって現れるわれわれの悩みや不安を解消するには、それらがどんな成り立ちを持っているかを知り、従来の考え方を根本的に転換しなければならない。アルフレッド・アドラーの個人心理学は、そのきっかけを与えてくれる知恵の宝庫である。長らくアドラーの研究と紹介に従事してきた著者が満を持して贈る現代人のための幸福論。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

西

33
失敗することを恐れてはいけない。失敗してもそれで終わりではないのだから次に活かせば良い、表面的にではなく心からそう思って挑戦することから逃げないようにしたい。人の目を意識して実力以上の自分を見せようとしない、今の自分ができることを精いっぱいすること。不完全である勇気を持って前に進もうと思う2017/07/24

コージー

28
★★★★☆ミリオンセラー『嫌われる勇気』で世間を賑わせた、岸見一郎さんの本。アドラー心理学より、「生きづらさ」の正体を明らかにし、「どうすれば生きづらさから脱却できるか」を解明した、現代人のための幸福論です。アドラー心理学の入門書としても、ぜひ参考にしてみてください【印象的な言葉】①与えるためにはまず自分が与えるものを持っていなければならない。②大切にしなければならないのは、ただ生きることではなく、よく生きることである。③どの生きものにとっても、生まれてくるということは、初めからつらいことなのだ2019/05/01

田中峰和

11
アドラー成金の岸見一郎のベストセラー「嫌われる勇気」を読みたかったが、図書館の順番待ちに耐え切れず、この本を読んでみる。ソクラテスやプラトンなどギリシャ哲学がやたら出てくるのは、著者が哲学者だったせい。それも知らず読み進め、ようやくアドラー心理学の説明にいたる。悲惨な戦争の従軍医だったアドラーは、少しでも多くの軍人を戦場に残すため、不安を残す患者でさえ戦場に送ることを職務としていた。戦争神経症の患者を診た経験から、患者が直面する課題を深く考えるに至った。この時の体験がその後の共同体感覚を解くカギとなる。2016/01/15

珈琲好き

9
この人の本を読むと、他人からの承認を必要としない、いわゆるサイコパス的な人間こそがあるべき姿であり、新しい人類なのではないかという気がします。2015/10/25

ゆき

7
精神病で苦しんでいない一般の人向けの考え方。悪い意味ではない。心理学の本というよりは思想(こう考えるべし)に近く、筆者の専門である哲学も混じってる。悩みを対人関係に求めた後に原因を自分のなかに説明する。根底にあるのは今直面している問題をなんとかするための最短の方法か。悩み事をずばっとぶった切って解答を示す姿勢は明快だが、単純に割り切れなくて悩んでいる人にとっては、それが出来れば苦労しないと思ったり。「勇気づけ」という言葉が示すように前向きで活動的な反面、苦しむ人への共感や柔らかさに欠く気もする。2016/02/03

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