内容説明
アメリカ・ファーストを掲げるトランプ大統領の就任以降、日米関係の構造は変わった。全て自分本位、そして「反オバマ」なのがトランプ流。これまでリチャード・アーミテージ氏とジョセフ・ナイ教授が作成したレポートが日本の政策に大きな影響を与えていたが、今後日本はトランプ氏やペンス副大統領との関係を維持しつつ、新たな指針を掲げなければならない。かつて日米貿易問題や六カ国協議を担当、誰よりもアメリカを知る元外務省事務次官が、当時の経験からの教訓も交えながら日米や世界の情勢を読み解く。特に北朝鮮問題については詳述し、日本人に知っておいてもらいたい情報を提供する。 【目次より】●ホワイトハウスの権力者たちの興亡 ●トランプ流喧嘩作法 ●麻生・ペンス協議メカニズム ●一九九〇年日米経済摩擦に学ぶ ●トランプ政権に対北朝鮮戦略はあるか? ●なぜ六者会合は失敗したか? ●アメリカ頼みの一本足打法からの脱却 ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
29
トランプの発言は予測不能であり、前言を翻す大変身があり、オバマ政権までのアメリカと対峙してきた著者のような専門家には恐怖に写ったようだ。 トランプはアメリカファーストで昨日言ったことを明日180度方針転換してしまう。主義主張もないとさんざんな評価だ。このような人間に日本の未来や国防上の安全を委ねることはできないとも言い切る。 北朝鮮への政策、中国、台湾へのアプローチもこのときはアメリカファーストと自分にメリットがあるかないかだけで判断する危険な人物だと言う評価に見える。2019/10/05
乱読家 護る会支持!
3
特に新しい情報はなさそう(しっかり読んでないのがバレバレですが、、、)。 まあ、独立講演会に来た方がよくわかんじゃね?2017/10/28
Meistersinger
2
知ってた内容も多いが、「米側の安保担当の外交ルートがない」は大きいなぁ。通商交渉の事情は、日米がお互いに痛いところを突き合った感じ。2017/07/13
takao
1
ふむ2025/06/29
kaz
0
概ねこれまで報道されている内容だとは思うし、最近の事象については既に局面が変わっているものも多いが、日米関係の経緯やあり方、あるいは米中関係、対北朝鮮政策等を考えるうえで、参考になる。EU諸国のスタンスの考え方も興味深い。 2017/10/15