岩波科学ライブラリー<br> サボり上手な動物たち - 海の中から新発見!

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岩波科学ライブラリー
サボり上手な動物たち - 海の中から新発見!

  • 著者名:佐藤克文/森阪匡通
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 岩波書店(2017/08発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000296014

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内容説明

一生懸命だからこそ,サボるんだ! 動物搭載型の記録装置による「バイオロギング」や「音」を使った最新の記録・分析システムで,予想も常識も覆す,驚きの新発見が続出.南極のペンギンやアザラシから,身近な日本のイルカ,ウミガメまで,謎に包まれた生きものたちの生態と〈本気の姿〉を明らかにする,新しい海洋動物学.[カラー版]

目次

目  次
   まえがき

 1 実は見えない海の中
   見えるようで見えない海の動物/陸上動物研究では観察が主体/海洋動物学者の工夫/観察する代わりに装置をくっつける/日本発の深度記録計/次々更新される最高記録/日本発の新名称「バイオロギング」/カメラを動物につけて“観る”/見えない世界では音が重要/想定外の発見
 2 他社に依存する海鳥──動物カメラで調べる
   動物はなぜ潜るのか/周辺の餌分布状況を調べたい/動物カメラ/予想外の展開/他人にくっついて飛ぶカツオドリ/シャチのおこぼれを失敬するアホウドリ/サバや漁師を使って餌をとるオオミズナギドリ/手探りで餌をとるヨーロッパヒメウ/ 「見えない」ことで「見えてくる」ものがある/動物目線で見えてきたこと
  コラム 津波に負けない

 3 盗み聞きするイルカ──音で調べる
   カメラも万能ではない/海は「音の世界」だった/人間に聞こえる音、動物に聞こえる音/イルカのエコーロケーション/イルカがふだん「見て」いるところ/たまに探索をサボるスナメリ/他人の「視線」を盗む/命にかかわる盗み聞き/エビがイルカの音を変える?/音でバレる体の大きさ/イルカの環世界
  コラム 日本の音響データロガー「aタグ」
  コラム イルカとクジラ

 4 らせん状に沈むアザラシ──加速度で調べる
   それは日本から始まった/浮力を使って浮上するペンギン/当初の目的は別にあった/種を変えて再確認/角度の測定/らせん状に沈んでいくアザラシ/ヘラ浮きのように立って休むクジラ/音響解析からヒントを得た時系列データ解析/動きの模様でみるヨーロッパヒメウの行動/頑張らないことも記録する加速度計
 5 野生動物はサボりの達人だった!
   不純な動機/深海のチーター/いざアフリカへ/何とか狩りをしてくれた/産卵期のウミガメは餌を食わなかった/ペンギンも飛ぶ鳥もやることは同じ/ペンギンはいつでも深く長く潜るわけではない/そんなに速くは泳がない水中の動物たち/ウミガメをのろまと言わないで/オオミズナギドリの通勤パターン/最大記録に着目するのはナンセンス/動物がサボるまじめな理由/死ぬほど頑張るとき/非効率の勧め
  コラム ウミガメ調査再開
  コラム どっちが誠実?
   あとがき
   写真・図の提供者
   参考文献および出典

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

30
中学2年生国語教科書から。バイオロギング=小型の記録計を動物に取り付けて行動を調べる手段。動物たちがどんな行動をしてどう生きているかを探る。ウミガメ、ペンギン、アザラシ、イルカ、オオミズナギドリ、インドガアビル(ワニ)、カワイルカ、チーター。野生動物はいつも必死に生きてのではなく、サボりながら効率よく生きている。効率よくのは何か?「目的を達成しつつ、もっとも容量よく手を抜くこと」▽教科書にはこの本の内容の要約が載っている。2018/06/10

kan

25
サボり上手というよりは、合理的で無駄のない、生存に適した行動をとる野生動物のふるまいについて学べる一冊。数冊読んできたバイオロギングの本と重なる内容がほとんどだが、英語の教科書でペンギンの潜水時の心拍数を扱うため、それと関連して投げ込む予定の、ペンギンの潜水終了直前の滑空と加速度とフリッパーの動きの有無がカラーのグラフ付きで示されておりとても親切。勉強になった。ペンギンの雛が遊びで、舞い落ちる雪を食べるというのがサボり上手じゃなくてかわいい。子どもは合理的かどうかで行動しないのはどのいきものも一緒だ。2025/02/10

宇宙猫

24
★★ おもしろくないわけじゃないけど、タイトルのサボるというのは語弊がある。ウサイン・ボルトが1日中全速力で走っていないからって、サボっているとは誰も思わないしそぐわない。良い内容なのになぁ。2015/11/13

tom

19
チーターは時速80 – 130 キロで走るとネットに書いてある。でも実際のところは誰も知らない。唯一あるデータは、トレーニングした飼育個体をトラックで走らせて112キロを記録したものだけ。そして著者がバイオロギングで実測した結果は60キロ弱。動物は実際の能力よりも緩いところで食餌行動を取っている。アザラシは秒速1~2メートル。シロナガスクジラは0.85~2.4メートル。私の泳ぐ速度(秒速1メートル以下)よりも少々早いくらい。猛烈な速度で泳ぐ鳥やら魚のイメージは都市伝説らしい。動物は合理的に暮らしていた。2025/08/25

ゆーかり

19
ちょっと誤解を生むタイトル。動物行動学に興味がある人向けの本。陸上の生物はよく観察できるが水生生物には謎が多く、それをバイオロギング、つまり動物に記録計やカメラを取り付けて調査しようというもの。サボるは語弊があるのでは?どの動物も全くサボってなどいない。省エネ、効率化、睡眠、休憩、遊び等々。ヒトも常に全速力で走っているのでないのと同様ではないだろうか。まわりを「音で見る」事が出来るイルカは、我々がサンゴ礁の色を綺麗と感じる様に、多様なでこぼこ具合を音で「きれい」と感じるのかもしれないというのは面白い。2018/03/03

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