内容説明
警視庁生活安全部生活環境課環境第三係――絶滅のおそれのある動植物の密輸・売買事件の捜査をする、この係を人はこう呼ぶ――「警視庁の生きものがかり」!「カメもサルもワニもレッサーパンダだってオレが守る!」「動物愛」なら誰にも負けない、「愛」あればこそ、仕事に燃える「生きものがかり」の大活躍を描く、笑いあり、怒りあり、涙もちょっぴりありの感動必至のノンフィクション!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
62
警視庁生活安全部生活環境課勤務の著者が携わってきた、生き物関連の事件捜査について書くノンフィクション。警視庁生きもの係として認められるまでにいくつかの段階があり、専門家の意見を聞いたり、「判例がない」という検察官を黙らせたりして、けっこう苦労して今の組織が形作られたのだとわかった。動物園レッサーパンダ盗難事件などの動物、アロワナなど魚類、蘭などの植物も扱う。▽生物学的な専門知識や法令など意外と難しい言葉が多く、小学生には難しい内容、中学生にもちょっと厳しいかもしれない。生きもの好きにおすすめする。2019/08/30
榊原 香織
61
生き物関連事件専門。レッサーパンダが盗まれた、てすごい。しかも、一頭ずつ顔、表情が違うから写真で確認してくれ(盗まれた個体かどうか)と言われたとか。 大がかりな密輸組織摘発なども2023/09/27
タイ子
59
警視庁生きものがかりって言うのは大倉崇裕さんの小説だけじゃなかったんだ。れっきとした生活安全部生活環境部ってところで動植物に関する事案を日々取り扱っているんですね。ワシントン条約で禁じられてるものを密輸入して販売している輩たち、外来種を川や海に放つ輩たち。迷惑なのはそういう勝手な人間たちの餌食になった動植物たちです。 警視庁46,000人中5人が現在生きものがかりだそうです。 著者の福原氏が何故この部署で頑張ってるのかも書かれていて、同氏の座右の銘がこれまたいいんですよ~。2018/01/13
いたろう
55
絶滅の恐れのある生物の密輸入・売買 、生態系に害を及ぼす特定外来生物の国内持ち込み等を取り締まる、警視庁生活安全部生活環境課環境第三係、通称「警視庁生きものがかり」。著者は、生きもの事案で初めての逮捕者が出た80年代末から、生きもの事案を扱ってきた、警視庁、いや全国の警察きっての第一人者。国内で卵から孵したというペット業者の嘘を見破って密輸入を摘発したり、国際的で大規模な密輸ルートを暴いたり、まるで小説の世界のよう。川瀬七緒さん辺りに書かせたら、法医昆虫学捜査官シリーズに続く面白いシリーズになりそう。2017/10/27
yamatoshiuruhashi
49
生き物専門の捜査部署。警視庁生活安全部生活環境課に設置された生き物専門の警察官の記録。輸入してはならないもの、無許可で飼育してはいけないもの。そんなものを隠れてでも飼育したい人間を相手に取り締まるわけだが、「被害者」は口を聞けない。そんな彼らの捜査実録は地道な努力に支えられているのだと改めて分かった。動物だけでなく、植物も対象となることに驚いた。栽培禁止なのは大麻とケシくらいだと思っていたのだが、なるほど植物にも絶滅危惧種があるもんな。もともと獣医になりたかったという著者、好きこそものの上手なれ、納得。2021/09/25
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