内容説明
日本陸上短距離界史上初の銀メダルの真実とは?
2016年8月に開催されたリオデジャネイロ五輪。あの“レジェンド”ウサイン・ボルト率いるジャマイカ代表との真っ向勝負の末に、四継(男子4×100mリレー)で日本代表チームが史上初の銀メダルを獲得した。他の強豪国と違い、トップスプリンターの証である「100m9秒台」の選手は、日本に1人もいない。それでも彼らはリレーになると、世界の強豪に勝るとも劣らないパフォーマンスを発揮した。
それはなぜか? そこには、日本の伝統であるバトンパスを進化させてきた日々があった。「10秒の壁」を越えようと、選手同士がプライドを懸けて競ってきた日々があった。桐生祥秀、山縣亮太、ケンブリッジ飛鳥、飯塚翔太--偉業を達成した4選手をはじめ、コーチ、スタッフ、他の関係者までを4年間追い続けた筆者が綴る「チーム・ジャパン」のリオでの真実を描いたノンフィクション。
ラストに描かれる、2016年8月19日、四継決勝、37秒60のストーリーは本書のまさにクライマックスである。あの感動が一層の迫力をもって甦る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
それいゆ
48
この本を手にした直後、それを記念するかのように、桐生祥秀選手が9秒98の記録を達成し、10秒の壁が破られました。多田修平、サニブラウンといった若手が台頭してきた今、この本で紹介されているリオの銀メダルメンバーはもはや過去の人たちという印象です。それだけ日本の短距離界は魅力にあふれているということになります。今後桐生に触発されたサニブラウン、多田、ケンブリッジが次々と9秒台に突入し、2020年の東京五輪で100m決勝進出者が続出することを期待しています。2017/09/11
けんとまん1007
32
やはり、面白い。チーム作業というのもあるが、途中のウレーズがなるほどと思った。1走がデッサンし、2走いかが、それに色を付けて完成させるおちうようなたとえ。四者四様のキャラクターが際立っていて、その中でも、飯塚選手の大人としてのまとめ役的なキャラがあったからこそのチームなのかもしれない。まさに、人間ドラマ。さらに成熟すると、記録はどこまでいくのだろうかと楽しみでもある。2018/03/21
みち
26
リオオリンピックの400メートルリレーの選手たちと、周りのスタッフさん達のお話。面白かった。普段から短距離の選手として競い合っている選手たちが、リレーでメダルを獲得するために、日々格闘してきた姿には感動した。今読んで、この人たちに、この先には、もっと結果を出していることを教えてあげたいなと思った。日本男子短距離、これからもますます楽しみなので、ずっと応援したいと思った。2018/04/12
やっちゃん
21
オリンピックに合わせて。もう8年前。4人それぞれ連作短編のような物語から五輪銀メダルに綺麗に繋がる。ニュースではわからないイメージと違った部分もあり面白い。コーチやサブメンバーも凄いなと改めて感じた。藤光 いいよ藤光。パリでも頑張れニッポン!2024/08/06
鉄之助
18
いま、ホットな4人の スポーツもの。だが、喰い足らず、残念だった2017/10/29
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