人魚に嘘はつけない

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人魚に嘘はつけない

  • 著者名:半田畔【著】/武梨えり【イラスト】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 一迅社(2017/08発売)
  • せまる年の瀬!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~12/15)
  • ポイント 325pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784758049689

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内容説明

海町、高校二年生、夏。漁師の親父が溺れている「何か」を助けて行方不明になったあの日、浜辺にひとりの少女が打ち上げられた。太ももから一体化した足。黒光りするウロコ。銀色の尾――それは地上に憧れ、溺れた人魚の少女だった。走れない陸上部の幼馴染、シオ。波にのれないサーファーの親友、ウミ。そして、親父の死を受け入れられない、おれ。海に帰れなくなった人魚・ユーユとの出会いが、あの忘れられない夏の始まりだった。『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の七月隆文氏が激賞した、感動の青春ストーリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

黒瀬

127
高校2年の夏、漁師である父は荒れ狂う海から何かを助けて行方不明になった。それは住処に帰れなくなった幼い人魚。海辺という舞台に負けない瑞々しさが文章から伝わり、大人になって思い返す『あの夏のできごと』を体現した青春小説でした。生まれも育ちも大嫌いな俺。走れなくなった陸上部の幼馴染、シオ。波に乗れなくなったサーファーの親友、ウミ。もし、あの夏に彼らが人魚に出会わなかったら。そう思うのが恐ろしく感じられるほど人魚・ユーユの存在は大きかった。エピローグがまた良いんだコレが。 2020/09/06

散文の詞

126
人魚と一緒に暮らす? あらすじを読んでから読み出したのですが、会話がとにかく、ふざけてるというか、すごいです。これで小説になるのかと、ある意味感心しました。 とはいえ、青春小説としてみたら、ある程度成功しているのではないでしょうか。 悩みを抱えた少年少女の姿が、いきいきと描かれています。 全体的には他愛もない話なんですが、青春ってこんなもんですもんね。 ところで、クラゲを出してぶつける特技は、想像しただけでゾッとしました。 2020/09/28

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

75
83/100点 初読みの作家さんです。父親が命を懸けて助けた人魚と、一緒に過ごしたひと夏の青春の思い出を描いたファンタジー。それぞれに悩みを抱えた3人の高校生が、仲間たちや人魚のユーユと過ごす中で自分自身と向き合い、それぞれの道を歩み出して行く姿が、読んでいて気持ち良かったです。また主人公のアサとユーユの掛け合いが、何とも言えないぐらい微笑ましかったです。そんなアホな、ありえないやろっていう設定の他愛もない物語ですが、自分には愛おしい一冊でした。2017/09/21

寂しがり屋の狼さん

72
親父が海で遭難した。「沖で溺れた人を助けるために海に飛び込んだんだ…子供だった。」知り合いの漁師が伝える。漁港を飛び出した…浜辺で打ち上げられた人を見つける。女の子だ…朝月、潮音、海人…後悔、迷い、恐怖、それぞれの心の内にあったものは、人魚と出会い広い海に溶けて新たな一歩を踏み出す。小さな漁師町で暮らす3人の高校生のひと夏の思い出。文章から伝わる蒼い海と潮風が心地よい作品です(*^.^*)夏になったら海辺で読み返そうかな(’-’*)♪2021/05/22

おかだ

61
サクッと楽しめた。漁師の父が命懸けで救った子供は、人魚だった!高校生のアサが人魚と過ごすひと夏の青春物語。お父さん行方不明になっちゃってるし、ひとりひとりが悩みを抱えていて沈鬱なムードになってもおかしくないのに、カラッと明るく前向きな感じ。登場人物達の軽快なやり取りのおかげでテンポ良く読める。クライマックスのシリアスモードとラストの爽快感が心に残った。良くも悪くもとてもアニメっぽい作品で、読んでいると作画が浮かぶようだった。ラストのアレは一粒残しておいて指輪に加工すれば良かったよね。2018/05/09

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