マンガでわかる量子力学

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マンガでわかる量子力学

  • ISBN:9784274067808

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内容説明

物質の姿から量子力学までをマンガで紹介!


 「マンガでわかる」シリーズの一冊として量子力学を紹介。
 魅力的で親しみやすいキャラクターによるマンガ、分かりやすい解説により、量子力学について学ぶことができる。
 古くからの物質、原子、量子の捉え方の変遷から量子力学、そして最新の考え方までを解説している。

目次

プロローグ 一寸法師と、おやゆび姫
  ○一寸法師のストーリー○
  ○おやゆび姫のストーリー○
  ◆量子力学って、いったいなんだ?◆

第1章 「半分の半分の半分…」は?
 1-1 永遠に終わらないパラドックス
  コラム アキレスと亀の解説
 1-2 分子や原子は本当にあるのか?
 1-3 目に見えない原子を探っていこう!
  コラム 「小さな世界を見る技術」への挑戦 その1:顕微鏡発達の歴史
  ◆もし「元素」や「原子」もなかったら?◆
  コラム 古代ギリシャ以外の元素論、原子論

第2章 原子が「アトム」ではなくなったとき
 2-1 原子の組み合わせで物はできる
  ●元素周期表●
 2-2 天才科学者ラヴォアジエの功績
  ●元素周期表 応用編●
  ◆フリダシに戻ってしまったアトムへの旅◆
  コラム 「小さな世界を見る技術」への挑戦 その2:原子を見ることのできる顕微鏡がある!

第3章 原子の中はどうやって探る?
 3-1 電気の子供「電子」の発見
 3-2 トムソンと長岡半太郎の原子モデル
  コラム 日本物理学の祖 長岡半太郎博士の偉大な業績
 3-3 ラザフォードが突きとめた原子核
  ◆電子から陽子、中性子そしてクォークの世界へ◆

第4章 量子力学がなければ原子は壊れてしまう 1
 4-1 原子の構造は天体とは違う
 4-2 電子はボールのように落ちてこない
 4-3 ボーアの原子モデル
  ◆なぜボーアが「量子力学の父」になったのか?◆

第5章 物質の正体を突きつめていくとオバケになる?
 5-1 ド・ブロイの奇妙な発想
 5-2 シュレーディンガーVS. ハイゼンベルク
  シュレーディンガー方程式入門のための高校数学の復習
  シュレーディンガー方程式入門のための高校物理の復習
  特別講義 誰でもちょっとはわかった気になる(かもしれない)シュレーディンガー方程式
 5-3 「電子はどこにあるか?」が波の正体
 5-4 「どこにいるか?」「どう動いているか?」は同時にわからない

エピローグ 量子力学は「他の世界」にも及んでいる 2
  コラム 超ひも理論について超簡単説明
  ◆コペンハーゲン解釈から多世界解釈へ◆
  コラム 量子力学は私たちの生活にどう関わってくるのか? その1:トンネル効果がなければ家電品はつくれない
  コラム 量子力学は私たちの生活にどう関わってくるのか? その2:量子通信、量子コンピュータ、量子暗号……量子がいっぱい!
  コラム 量子力学の隠れたヒーロー 電子のスピンを唱えたパウリ

 巻末付録 シュレーディンガー方程式を解いてみよう!
 量子論・量子力学の系譜
 参考文献
 索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nbhd

17
難しいことはヌキにして、波動関数は「ψ(プサイ)」と表される。まぎれもなく、いま、この瞬間、僕は人生で初めて、「ψ」と打ち込んだ。大事なのは、こういうことだ。なんだよ関数って、y=2xとy=x²とかじゃねえのかよ、しかも1文字かよ!とか思いつつも、いま、「ψ」と打ち込むことに歓びがある。これっぽっちの高校数学&高校物理の知識があれば、この波動関数「ψ」はなんとか突破できそうな気もする。が、そこから拓ける「シュレーディンガー方程式」への道のりは果てしなく長い、ということがわかった。ΨψΨψΨ。2021/07/24

まさきち

3
量子力学ができるまでの論争をまとめてあって、絵のわりにいい本。筋道がわかりやすい本が出るのはいいことだけど、参考文献に猫耳の量子論がはいってるのはいただけないかと。簡単にまとめているものを、参考にしていて内容が薄くなったりしないのかやや心配。2010/03/02

BluesGilimeno

1
理解したいという著者の願いのおかげで、とてもわかりやすく解説されている。シュレディンガー方程式まで辿り着くための道筋が、しっかりと書かれている。電子のエネルギー準位は離散的であることが発見され、電子を波と考えることで、離散性が説明できる。3次元的な波の式を記述するのがシュレディンガー方程式だが、波動には無数の媒質が必要で、電子は媒質そのものではなく、媒質は電子の存在確率にそうとする。存在確率が波の形をしているということは、やっぱり想像し難く、シュレディンガーは生物にいってしまった。想像を絶する量子の世界。2022/02/12

TaiCo

1
量子力学自体への理解は、「なんとなくわかった気がする」程度にとどまった。しかしこの本の面白いところは、古典物理学のはじまりから量子力学までの歴史を、各時代を代表する人物に焦点を当てて説明してる点にある。仮説と検証を繰り返しながら、知識のリレーが繋がる様子が非常に面白い。高校時代は科学の歴史的話題には全く興味を持てなかったが、当事者として研究経験を経た今は様々な視点から書かれた内容を噛みしめることができる。この様なものの見方ができるようになっただけでも、自分の学生期間には意味があったのかもしれないと思った。2019/11/29

aki

1
電子の波とは電子が発見される確率のこと、ってイメージできない。頭が古典なのか。2009年の本なのに量子コンピューターの実用化は2020年と予測、それによって現在の暗号が役に立たなくなる、とまさしく今のことが言い当てられていて驚いた。2019/11/27

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