竹書房怪談文庫<br> 恐怖箱 常闇百物語

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竹書房怪談文庫
恐怖箱 常闇百物語

  • 著者名:加藤一【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 竹書房(2017/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801911574

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内容説明

日常崩壊。あの世に触れた恐怖の瞬間!
怪奇のドミノが雪崩れ込む、百の実話怪談!

この世には未知の領域がある。あり得ない事、説明のつかぬ事がなぜか起きる。それは不思議であり、恐怖であり、それを覗き見ることは禁忌を犯すような興奮がある。だから実話怪談を読むのは小さな冒険なのだ。ページを繰ったその瞬間から、ロマンと危険を孕んだ航海は始まっている…。成人すると集落を出ねばならぬ村の秘密…「赤紙」、両親を亡くした少女が持っていた重箱の中身…「家族写真」、シェアハウスの怪…「五人目」、とある場所で目撃した火の玉とは…「墜ち火」ほか、非日常を覗く全100話!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

138
百物語は頁が短くて、あっさりした作品が多いですが、でも最初から「よっしゃー読むで~」とやる気満々になって一旦読み始めたら「やめられない、止まらない」でお馴染みのお菓子みたいに癖になって何時の間にか一気読みさせられますね。子どもの誠に痛ましい話。『思い出をあなたに』保育士の経験がある志田さんが悲し気に道を歩く女の子を見かけて声を掛けると名前はリカで家は住宅街にあるらしく「パパとママと遊園地に行った」と言い次の瞬間スッと消える。数日後パトカーが到着し、とある住宅で無理心中と思しき一家の遺体が見つかったと言う。2020/11/01

HANA

53
実話怪談集。百物語形式という事で、一頁か二頁の短い話が中心となっている。こういう形式は好みであるものの、本作に関してはどうも凄みのある話がほとんど無いように感じられた。わずかに「家族写真」と「赤紙」がそれに当たるくらいか。無理に要らないオチを付けている話が多数見受けられるが、どうもそれが怪談自体の純粋性を損なっているような気がしてならない。特に最後の落語じみた話とかもうホントね……。全体的に奇妙な話が中心ではあるが、その手の話は「こんな事がありました」で終わる危険性を多分に含んでいるのだなと教えられる。2017/09/11

澤水月

25
ポケGO怪談やはり出て来る。ポケ巣と心霊・因縁スポはかなり重なり怖いので鉱脈あると思う。ティーザー広告はタイトルの妙。終盤に“山怪”系どれもいい。トムラウシの妖精がとても印象深いがその地での悲劇思うと牧歌的な味わいに複雑な気持ちも。男性の毛髪系怪談の連なりは珍しい2017/07/29

ラルル

20
ミニミニ怪談の詰め合わせは移動や待ち時間の時に読み易くて良。何名かの共著ですが、たまにある小噺ちっくな文章の書き方はイマイチですね。実話怪談には向いていないと思います2018/11/30

qoop

9
一冊に百話収録の百物語本って考えたら凄いことなのに、もはや怪談実話界隈では珍しくなくなってしまった。怖ろしい。本書では、気になる話は概ね神沼三平太氏の作品だった。収録作の多さというより純粋にテイストが好みだな、と。GO〉〈ティーザー広告〉〈宇宙怪談〉〈音声操作〉など、ガジェットや状況に時代を感じさせるものが多くて面白いし、同時に〈茄子〉〈赤紙〉〈デリバリーピザ〉のずれた日常感も凄い。ねこや堂氏では〈家族写真〉、高田公太では局地的〉が印象的。〈予知〉だけは確かめるまでもなく高田氏だな、と分かる。2017/08/02

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