内容説明
やわらかそうな胸に、ぽってりとした唇、セクシーな歩き方、「世紀のセックス・シンボル」マリリン・モンロー。
しかし彼女は世界的大スターでありながら教養、生い立ち、そして本格女優でないことへの劣等感に満ちた人だった。
なぜ彼女は男たちを魅了したのか。
女であることをすべて使い、自分を厳しく見つめ、足りない部分はひたすら努力した。マイノリティへの愛に溢れ、変化を恐れず、劣等感を魅力に変えていったマリリンの、美、仕事、結婚、男、そして人生についての「言葉」が伝えるものとは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
24
誕生日に合わせて読む。努力を惜しまない人になりたい。2022/06/12
なつ。
6
思っていたよりもマリリンモンローは繊細な心の持ち主だった。自分に嘘はつかず、自分に正直に生きた人という印象。華やかな人だから、自信に満ちた人生かと思いきや意外にも劣等感が強い人生だった。だから人に寛容になれたりひたむきに努力し続けられたのだろう。時々自分でもうんざりするほど感情が敏感になってしまうときがあるけど、感受性の豊かさが相手に寄り添える気持ちでもあると知って少し元気になれた。「見つめるということは人をそれだけ寛容にするわ。寛容さはこの世で一番大切なことのひとつですもの」2019/10/20
澪
5
「本当に大切なのは、あなたがどんな人間なのか、ということ。だから心配しないで」父を知らず、母とは生き別れ、孤児院に入れられたマリリン。そんな彼女に投げかけた伯母の言葉が人生の支えにもなり原動力になっていた気が... また無知という劣等感を打破するために、時間を見ては勉学に励もうとする姿には自然と胸を打たれる。様々な角度から マリリン・モンローをうかがい知れる一冊だと思いました。2019/03/04
kanaoka 58
4
この本は、彼女を賛美、あるいは、擁護する解説で埋め尽くされているのですが、要するにメンヘラ系の魅力であり、関係者にとっては、彼女の言動に大いに振り回されたであろうことが想像されます。メンヘラと深く関われば、その人は人生を棒に振ってしまうことになりかねないと思います。 人それぞれでしょうが、私(男)にとっては、彼女のようなタイプには魅力を感じません。自律性の低い自意識過剰の我儘な気分屋(そこが魅力なのでしょうが…)といった印象です。2024/05/20
ERIN
4
オードリーとシャネルに引き続き。前の2人と比べてあまり事前知識はなかったものの、表情そのものがアートになって現代でもよく見かける。「私という道具のお手入れをすること。女として体のすみずみまで(鍛錬)」とメモを残した彼女は桁違いにストイックであり、また同時に危うい繊細さを持ち合わせたスターだったことを知った。2023/02/13




