ハヤカワ・ミステリワールド<br> タフガイ

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ハヤカワ・ミステリワールド
タフガイ

  • 著者名:藤田宜永【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 早川書房(2017/07発売)
  • 梅花ほころぶ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~2/9)
  • ポイント 660pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784152097002

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内容説明

女優毒殺事件の苦い解決から二年後の一九七四年。探偵・浜崎順一郎は少年院時代の友・石雄と再会する。石雄は婚外子として名家に引き取られ、資産家となっていた。だが、旧交を温める間もなく石雄の義姉が何者かに殺され……男の友情を哀切に描く『喝采』続篇

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

116
前作は読んではいない。だがこれだけでも十分読ませてくれる。ただ・・ちょっと長い(汗)昭和の香りがぷんぷんして携帯が無い頃のこんな時間の流れが懐かしい。『タフでなければ男じゃない』を地で行く探偵・浜崎。犯人は私でも想像はつくのだが、昭和だもの人には言えないことで身を立てた女もいるだろうさ。そして加害者と恋に落ちたっていいさ。だけど、保身のため罪を重ねるのはどうだろ?砂上の楼閣だろう。結局守れたものは何もない。子どもたちの明日を思うと哀しいよ。2017/09/07

山田太郎

35
この手の私立探偵ハードボイルドものはなんか読んでしまうというか。減らず口の少ない原リョウというか。白川道さんも亡くなったし、藤原伊織さんもだし、矢作俊彦さんくらいなんで、案外狙い目なところではないかと。なんでそんなに調査続けるのかよくわかんないし、最後もある程度予定調和というか。前作読んでないのが、いけないのかなと。面白くなかったわけでもないけど。2019/03/09

ハスゴン

32
読むのに時間がかかりましたが、この年代だからこそ通じる世界観というかお話しで、チャンドラーを彷彿とさせます。長いお話ですが、ハードボイルドとして読んで損のない作品です。2018/01/17

ねこまんま

28
「喝采」の続篇。少年院時代の親友が実は富豪の息子だった!実は親が富豪でした、なんてこういう環境の変化は女性の方が適応能力があるんじゃなかろうか。彼はちょっと無理をし過ぎたか?いずれにしても子供が可哀想。バヤリースオレンジって今はもう売ってないのかな?2017/12/25

そうたそ

26
★★☆☆☆ 前作「喝采」が良かっただけに自然と期待も高まったのだが、大きく期待はずれ。前作は作品の醸し出す昭和感がストーリーに漂う哀愁に程よく合致しており、最上の組み合わせを思わせたのだが本作はそれほどでもない。申し訳程度に挿し込まれる昭和ワードが無理矢理感を思わせる。事件自体もそれほど長々と書くほどのものでもなかったし、前作との比較という点では残念至極といわざるをえない。2017/09/14

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