祥伝社新書<br> 「穴場」の喪失

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祥伝社新書
「穴場」の喪失

  • ISBN:9784396115074

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内容説明

人間にも、街にも「穴場」が必要である――古代ローマ研究者と日本文化研究者による、比較文化対談!「穴場」の喪失は人間にどう影響を及ぼすか、このような社会でいかに生きるべきか、を語り合う。「食べログ」「ぐるなび」がローカルな飲食文化、すなわち「穴場」を破壊していると喝破した「ネット時代の飲食文化」。ヒーロー像の違いから国民性を読み解く「映画ヒーローの日米比較」。競馬・カジノの二面性を追う「ギャンブルと文化」。音楽・言葉・笑いの地域とのつながりを探る「地域性の彩り」。均質化が進み、「穴場」が失われつつある街で暮らすための処方箋を提示する「街に生きる」。全5テーマ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

14
「スマホはけしからん」という、いかにも高齢層が食い付きそうな話題で始まる(この時点で、字の大きさに納得)。しかし、「寛容さだけでは創造性は生まれず、制約も必要」という議論や、「『男はつらいよ』の寅さん=下町のシャーマン」説は興味深かった。最後はセルバンテスの言葉を引いて、若者に「勇気を持とう」というメッセージで終わる。後半が面白いだけに、冒頭のボヤキがもったいないと感じた(←あくまでも、学のない若者の感想です)。2018/06/11

Yasushi I

2
下町、裏町文化に育まれたコミュニティの話で始まり期待を持って読み進めたが、段々とまとまりが無く終わってしまった感じで残念。2018/04/30

n_kurita

2
カルチャーについて時代背景や国ごとに語り分けた対談。ギャンブルや笑い、街についての話は知らないことが殆どで面白かったし勉強になった。「自分の居場所は自分で見つけるしかない」っていう最後の言葉に励まされつつ、自分にも見つけられられたら良いなと、なんとなく思う。2018/01/14

imagine

2
人間にも街にも「穴場」が必要だとする粋人お二人の鼎談。切り口は飲食文化、映画ヒーロー、ギャンブル、地域性、街の五つ。特に映画の章では、黒沢映画や西部劇などに精通するお二人の応酬が面白い。紙幅の都合なのか一つの章が短かすぎて、全体的に駆け足な印象。このお二人ならワンテーマに絞り込んで深い話を語り合うものを読んでみたい。2017/10/24

とっぴぃ

2
「穴場」の喪失を切り口にしたざっくり比較文化論。ここで提示されてる食べログ&チェーン店の勃興で穴場が淘汰されつつあるのだとしたら、一周回ってからの「穴場」回帰はあると思う。スナックや横丁が流行ってるのがその兆しじゃないのかな。むしろ回帰してほしいなぁ。2017/07/09

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