内容説明
日本人が長生きになったのは、衛生環境と栄養状態がよくなったことによる。医学の進歩は、数ある原因の一つ。近代化により、私たちの暮らしは飛躍的に便利になり、家事をはじめとする身の回りの数々を他者に委ねてきた。そして、その中に健康管理も含まれる。風邪をひいたら医者に行き、どこかが痛いと言ってはレントゲンを撮る。本来、生き物として、人間が当然やってきたことを、医療の中に囲もうとしている。
著者は人への医療の過剰な介入について、警鐘を鳴らしてきた。がん治療をはじめ、何をどのように変えたいと思ってきたのか? なぜ、がんを治療せず、放置したほうがいいと思うようになってきたのか? その考え方の根本を聞く。
患者として人として自立し、必要な医療を、自分の意志で選ぶために――近藤誠医師のがんという病気をめぐる講義録であり、近藤理論のわかりやすい入門書である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Viola
2
この本は自分の夫をがんで亡くした作家との対談。亡くなった夫は近藤氏の記事を制作していた某業界誌の記者であり本人も疫学専門家である。細かい数字や説得ではなく、これまでの流れや考えなどを綴ったもの。”鎮静”という名前の安楽死が行われていること、しかも有名ホスピスで最も多いことを初めて知り衝撃だった。そこに至るには無理な治療により痛められた身体と、あげくのはてに治療を投げ出され傷つけられた心があることを知る。2017/09/25
ペカソ・チャルマンチャイ
2
対談集だが、近藤誠氏の今までの著書をまとめて、現状報告のような内容になっている。細かいデータや表がないので、数字嫌いで、そういうのを見たくない人にはいいかもしれない。2017/05/25
手ぬぐいゲッター
0
近藤さんの言葉にはいつも納得してしまいます。 やはりプロとして職務に対して真摯に取り組まなければと思いました。2018/09/01
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