内容説明
品質・作業効率が向上
離職率・人件費が減少
好きな日に働く、嫌いな仕事はやらない……
人に優しい働き方の先にあったのは
想像を超えたプラスの循環だった
「出退勤時間は自由」「嫌いな作業はやらなくてよい」など、非常識とも思える数々の取り組みが、いま大きな共感を呼んでいる。そして、その先にはあったのは思いもしなかった利益を生むプラスの循環だった。
2011年3月11日14時46分、東日本大震災。石巻のエビ工場と店舗は津波ですべて流された。追い打ちをかけるような福島第一原発事故。ジレンマのなか工場の大阪移転を決意する。債務総額1億4000万円からの再起。
人の生死を目の前にして考えたのは、「生きる」「死ぬ」「育てる」などシンプルなこと。そしてそれを支える「働く」ということ。自分も従業員も生きるための職場で苦しんではいないだろうか。
そんななかで考え出したのが「フリースケジュール」という自分の生活を大事にした働き方。好きな日に出勤でき、欠勤を会社へ連絡する必要もない。そもそも当日欠勤という概念すらない。
これは、「縛り」「疑い」「争う」ことに抗い始めた小さなエビ工場の新しい働き方への挑戦の記録である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
松本直哉
32
労働についての固定観念を覆してくれるこういう本が好きだ。遅刻も欠勤も連絡なしでOK、嫌いな仕事はしなくて良い。従業員を機械のように管理するのでなく、時には体調が悪かったり子供が発熱したりする生身の人間として捉え、彼らがいかに無理なく機嫌よく働けるかを、一人一人と向き合い対話しながら、ポエムではなくクールに考えた結果のルールが、実行してみると効率向上につながった。そこに至るまでの失敗と錯誤も記す率直さ。大震災の津波による工場全壊という苦難の中で、生きることと働くことを根本から見なおす姿勢に共感した。2017/09/26
ジュール リブレ
31
働く日、時間ともに自由という、不思議な職場のお話。しかも、製造業。どうやって?という興味から読んでみました。なるほど、これなら、と思わされるところあります。自由にしたことで、逆に規律が生まれて、自律的な組織になった、というところですね。応用系はいろいろできそうです。2018/09/18
魚京童!
21
パートさんはそうだよね。でもさ、正社員はどうしようもないよね。人数が少ないから?やることが限られているから?間違ってはいないし、成功例なんだろうけど、敷衍しにくいよね。縛られた方が自由なこともあるのだろう。すべてが自由だと自分で決めなきゃいけないから私は嫌いだ。2018/01/07
kubottar
21
職場に何時に来てもいいし、何時間働くのもパートさんの自由。そして嫌いな作業はしなくていいし、好きな作業だけしていればいい。正直、ここまで聞いたら仕事として機能しているのだろうか?と訝しげに感じるが全然問題ないらしい。そして著者の主張する「なぜマイナスな結果を思い浮かべてルールを決めていくのだろう?」が胸に突き刺さった。これは性善説に則ったやり方だ。思うに、パートさんの好き放題にしたらめちゃくちゃな職場になるどころか、既存のがんじがらめに縛った管理体制の方がよっぽど酷い職場を作っているのではないか?2017/08/07
kawa
19
パート従事者に対して、いつ、何時に出勤しても良く、欠勤の連絡はしてはいけない(フリースケジュールと称する)。嫌いな仕事はしては<いけない>。そんな経営を実践する経営者の体験とその思想の書。はじめはフムフム、それで、本一冊?と、斜に構えて読んでいたのだが、どうしてどうして、従業員が幸せに働いて生きてもらいたいという武藤氏の経営は、シンプルなのだけれど奥が深かった。2、3時間で読了でき、すべての経営者にお薦めだ。2017/07/24
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