美(うるわ)しきもの見し人は

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美(うるわ)しきもの見し人は

  • 著者名:篠田真由美
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 光文社(2017/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334749255

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内容説明

探偵である「私」は、長崎のはるか沖合に浮かぶ波手島を訪れる。孤高のカトリック作家・蘭堂叡人が晩年を過ごした館には、いまも彼の養女ほか、ゆかりの女たちが住んでいた。そこに、蘭堂の隠し子で唯一の相続人と名乗る女が現れたのだ。私の仕事は女の素性を暴くこと。彼女の正体は? さらに、密室から「昇天」して消えたという蘭堂の最期――その驚愕の真相とは?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マサキ@灯れ松明の火

14
ライター兼調査員の「沢崎」…彼だけが、名字だけなのが最初は不思議でしたが…読み進めていくうちに、「蘭堂叡人の昇天」の謎を追うためには、必要なことだったのでしょう。最果ての島に暮らす「女たち」…不幸だったのか…幸せだったのか…「神」のみぞ知ることでしょう……2011/12/07

ゆっき~

5
かつて隠れキリシタンの住処だった島で、カトリック作家の蘭堂叡人が謎の失踪を遂げる。一緒に暮らしていた者たちは口をそろえて彼は“昇天”したと言うが…。その作家の隠し子だという人物の身辺調査を依頼された探偵の沢崎は、調査を進めていくうちに、作家の“昇天”の真実に近づいていく。……色々騙されたー!!(笑)キリスト教に詳しい人だと途中で気がつくのかなあ?ゴシック・ロマンスって好きなジャンルかも!初めて読む作家さんだったけど、面白かったので他の本も読んでみようと思います。2012/08/13

5
んー。なんかなぁ。文体が苦手なのかモチーフが苦手なのか、悪いってことはないのだけれど、あまり愉しめなかった。ちょっと難しいのだよなぁ。いろいろと。そしてそのオチもと…。2011/05/12

efu

4
篠田真由美さんの本は建築探偵以来だろうか?あれもシリーズどこまで読んだのかおぼろ・・・。隠れキリシタンが題材というのに惹かれて読んでみたが、題材の割には扱いが薄い感じがする。読んでいる間時々諸星大二郎さんの妖怪ハンターの画面が浮かんできてしまった。あれは強烈だものね。なんというか「薔薇の名前」をちゃんと読み直したくなってしまったな。年を取ると、昔いい加減に読んだものをちゃんと読み返してみたくなるものなのでしょうか。最近そういう衝動に駆られることが多いです。2016/11/23

黒蜜

2
面白かったです。横溝正史系のドロドロした因縁のミステリで館モノ。一応探偵さんはいるのですが、ちょっとキャラが弱いので、確かにシリーズ化してません。蘭堂叡人を核としながら、なぜ彼がそうなったか、については掘り下げが今ひとつ。ついでに、人間関係複雑です。そして明確に書いてないから余計にわかりづらい。トリックは稚拙というか、反則すれすれなのがマイナスポイントですが、全体的な雰囲気はけっこう好きです。いや確かにあざとすぎるが。2014/05/01

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