角川文庫 恋を積分すると愛

著者名：中村航【著者】

KADOKAWA（2017/07発売）

• ISBN：9784041057353

内容説明

鳥人間コンテストに挑む人力飛行機サークル“プロペラ班”の彼女の恋、無骨な人情家にしてロマンチストなアニキの人生相談、学生時代の恋人と散歩する夜。恋愛小説の名手が紡いだ、珠玉の文庫オリジナル短編集。『トリガール！』スピンオフ小説を２編収録！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[おかむー]

映画版『トリガール』の公開を控えて映画ver.表紙もついてるけれど、中村航作家生活15周年記念短編集ですよ。まぁ記念というなら一話ぐらい書き下ろしを入れてほしかったけどね（笑）。七編＋中村航&土屋太鳳の対談が収録されてますよ『よくできました』。最初と最後が『トリガール！二人目』と『トリボーイ』ながら、中盤に中村航ファンの人気キャラ、木戸さんにまつわる二篇があるのが嬉しい・・・と思いきや、読み終わってみれば記憶を占めるのは「サンリオピューロランド」（笑）。いつもとは一味違う中村航ワールドをご堪能あれ。

2017/07/26

[りゅう☆]

坂場にずっきゅーんときた和美。ペラ夫も風を感じてた？交わらない別々の恋の行方は如何に?!『トリガール！二人目』。元カノと再会。苦い思い出が蘇るもホタルを見に行くという遠い約束を果たした今、笑顔になれた気がした『はぐれホタル』。出た！木戸さん！ハムステーキ丼だけを食べる木戸さんのこだわりは納得で、その木戸さんが恋愛相談?!強引で理不尽な感じがするけど、これまたなぜか納得してしまうのは木戸さんの才能?!憧れのマイメロちゃんに彼氏ができてショックな『トリボーイ』たち。男3人で行った「サンリオピューロランド」で→

2019/04/22

[さおり]

トリガール！のスピンオフ2つ。懐かしの木戸さん。途中、絵本もある。そのせいか、紙質がちょっとツルツルでハリがあって、なんかいい感じだな全体的に。私が買ったのは表紙がトリガール！の映画バージョンで、なんか雰囲気違うなと思って速攻外しましたけど。久々の中村航さん、この雰囲気があまりにも嬉しくて、再読したくなっちゃったなーいろいろ。

2018/02/15

[よっち]

鳥人間コンテストに挑む青春小説『トリガール!』のサイドエピソードや後日談、スピンオフ短編、「映画公開記念 中村航×土屋太鳳 特別対談」などをまとめた文庫オリジナルの短編集。坂場センパイからゆきなへのインパクトあり過ぎる告白エピソードを軸に、和美やペラ夫さんのほのかな想いやマイメロを巡る男たちの哀しい（？）エピソードなど、気になっていた後日談が読めてとても良かったです。あの三人の関係はこれからどうなっていくのかな。木戸の恋愛相談はそれなりにでしたけど、はぐれホタルは東京ホタルの方も読んでみたいと思いました。

2017/08/17

[えんちゃん]

トリガールのスピンオフを含む恋の短編集。若者たちのキラキラな青春恋物語。トリガール未読ですが知っていればより楽しめそうですね。木戸さんのアドバイスが粋で面白い。人気キャラのようですね。まるで伊坂さんの『チルドレン』の陣内みたい。空気を読まずに風を読む。若者よ、ボブディラン『風に吹かれて』を口ずさんで生きていこう。

2017/11/20