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内容説明
お金がなくて、ひとりぼっちでも、ピアノと夢があったから負けなかった――。奇跡のピアニスト、魂のピアニストと呼ばれるフジコ・ヘミングが、子どもたちに語りかける大切なこと。厳しい母に叱られながらのピアノの練習。父がいないこと。子守歌がわりに弟と聞いた母の弾くショパン。母の手続きミスで国籍を失い、難民として留学したこと。世界的音楽家カラヤン、バーンスタインとの出会い。人生最大のチャンスを前に、耳が聴こえなくなってしまったこと。母の少ない仕送りでやりくりした外国でのひとり暮らし。そして、大好きな猫たちへの思い。天才少女と呼ばれながら、思い通りにならないことばかりでもくじけず、ついにピアニストとして花を咲かせたフジコ・ヘミングが、生きることの厳しさと喜びを教えてくれる本。小学高学年から読めるように、ふりがなをつけています。フジコ・ヘミングが描いた素敵なイラストもいっぱいの勇気と希望の贈りものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
64
ピアニストとして世界中の人々を励まし続けるフジコ・ヘミング。彼女が少年少女へ向けて語る自身の半生。幼い頃から長年に渡る努力の末に掴み取ったリサイタルのチャンスは、一週間前に耳が聞こえなくなるという不幸と悲劇によって打ち砕かれた。泣いて過ごした日々から彼女を立ち上がらせたのは、もちろん彼女の強い気持ちと意思であるに違いない。しかし、そう簡単に立ち上がれはしなかった。「涙はなんのためにあるのかしら。たくさん泣いて、嫌なことを洗い流して忘れるために、神様がくれたもの。」という言葉が、私には一番胸に刺さりました。2020/08/17
アキ
21
ベルリンで生まれ、3歳の時太平洋戦争の前に日本へ。5歳で父親はスウエーデンへ帰国。母親が生活を切り盛りし、29歳で難民として念願のヨーロッパへ。極貧のなかバーンスタインに認められ、初リサイタルの直前に中耳炎で難聴になり失敗。失意の中、猫と日本に帰るとたまたまテレビで紹介され、ブレイク。好きなことは、ピアノと猫と絵。子供のころ嫌でしかたなかったピアノがこんなに変わるなんて。子供には嫌でもさせる覚悟を親は持つべし。トラウマにならない程度に。装画・イラストはすべてフジコによる。2018/09/15
Willie the Wildcat
20
知人からイラストを薦められたのですが、確かに明るく、楽しさを感じるイラストばかり。特に花と猫が印象的。生き生きとしてますね。無論、著者の経験からの教えは、シンプルではあるが、どれも思わず頷く。慈しみを感じる。その中でも、「チャンスは人を選ぶ!努力した人!」に共感。今すぐでないかもしれないけど、直接的でないかもしれないけど、努力ってどこかで報われるはず!報われなきゃ!著者の自叙伝も読んでみよ~。2012/09/09
アルパカ
6
子供向けに平易に書かれてある。テレビでも見たけれどリサイタル前に風邪をひいて耳が聞こえなくなったというエピソードがつらすぎる。一度だけコンサートに行ったことがありますが素晴らしかったです。2024/07/18
チュンセ
5
努力と諦めない、くじけない!!子どもたちに読んで欲しい一冊ですねぇ~2015/05/28
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