扶桑社BOOKS<br> 聖徳太子 本当は何がすごいのか

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聖徳太子 本当は何がすごいのか

  • 著者名:田中英道
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 扶桑社(2017/07発売)
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  • ISBN:9784594077600

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内容説明

やっぱり聖徳太子は実在した!
なぜ、「厩戸王」としてはいけないのか。
決定的証拠で「不在説」を粉砕!


文部科学省が2月に公表した中学校の次期学習指導要領改定案では、「聖徳太子」を「厩戸王」に変更する案が示された。しかし、数多くの批判が寄せられ、改定は見送られた。そもそもなぜこのような改定案が示されたのか? そこには史学界に「聖徳太子不在説」が根強く存在するとともに、聖徳太子の“抹殺”を図ろうとする勢力が存在するからである。
本書では、著者の専門である美術史上の決定的な事実を最大の論拠として、その他、史学・考古学などの様々な論拠とともに、「聖徳太子不在説」を論破する。同時に、十七条憲法や冠位十二階を定め、中国との対等の外交を展開し、「和の精神」を唱え、神仏習合を図るなど、その後の日本人の基本形をつくり出したともいえる聖徳太子の意義について、易しく詳しく解説する。
いまなぜ「聖徳太子」なのか――◎教科書表記が「厩戸王」に変えられそうになった訳◎歴史の真実は文字史料だけではわからない◎太子の「実在」を示す“決定的な発見 ◎法隆寺と太子の謎を読み解けばすべてがわかる◎「和を以て貴しと為す」に込められた本当の意味◎「国家」とは何かを示している十七条憲法◎紙幣の肖像に使われた理由、そして消えた訳◎日本人にとって聖徳太子とは何か

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

出世八五郎

16
中盤までは聖徳太子捏造論が大山誠一氏などマルキスト願望により創作されたとある。そして、聖徳太子は実在したと著者は主張する。確かに文献が乏しいだけで捏造されたというのは無理がある。楠木正成は捏造されたということも出来るだろうし、北畠顕家も渡辺了も史料が乏しい(?)から捏造されたとできる。・・・・・・コンスタンティヌス大帝がローマにキリスト教を、アショーカ王が仏教を取り入れた同時代において太子は神道を破壊することなく仏教を取り入れた。そして、仏教の出家主義を太子は由としなかった。ここが太子の凄い処らしい。2017/09/11

軍縮地球市民shinshin

10
前半は聖徳太子非実在説への反論、後半は聖徳太子を思想史的にとらえる試み…といった感じ。生前から「聖徳」と呼ばれていた可能性を指摘している。日本史学界の非実在説は政治的な動機からなされているというのは、その通りだと感じた。2017/07/18

残心

2
教科書から「聖徳太子」が消える、との騒ぎで、そのカウンターとしての本。 「和」というのは、「やわらぎ」と読むのですね。 神道(物部氏)と仏教(蘇我氏)の争いに決着をつけたのが十七条憲法だったとのこと。 仏教が言葉(経典)で考える宗教であるのに対して、神道は経典もなく言葉で考える習慣もない。 自然道(神道)のなかに人間道(仏教)を取り入れる判断をしたのが聖徳太子。 太子はあえて天皇にならずに、摂政として政治にたずさわった。「権力と権威を分ける」という日本の伝統は、聖徳太子によってハッキリ認識されたとのこと。2018/04/23

鈴木貴博

1
“非実在論”に反論し、世界史的観点から聖徳太子の歴史的功績を改めて論ずる。物的証拠の数々を確認するとともに、今に続く聖徳太子の慧眼と影響に驚く。十七条憲法の「和」「仏法僧」「承詔必謹」の順序と内容の深さといったら。2019/01/26

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