文春新書<br> 日米同盟のリアリズム

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文春新書
日米同盟のリアリズム

  • 著者名:小川和久
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 文藝春秋(2017/07発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166611355

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内容説明

中国・北朝鮮は怯えている。
日本人だけが知らない 世界最強の「戦争力」の真実!

北朝鮮は核開発と弾道ミサイルの開発を続け、日本を標的にすると公言してはばからない。中国は海洋進出への野望をむき出しにし、東シナ海と尖閣諸島周辺での示威活動がニュースにならない日はないほどだ。そんな中、アメリカのトランプ大統領は在日米軍の撤退をチラつかせている。はたして私たち日本人は安全でいられるのか?
結論からいえば、日米同盟は中国・北朝鮮に対して、きわめて有効に抑止力として機能している。たとえば中国・北朝鮮の潜水艦は、すべて日米に行動を捕捉され、ニックネームまでつけられている。隠密行動が最大の強みである潜水艦がこの有り様では、日米の手のひらの上で遊ばされているようなものだ。中国・北朝鮮は日米同盟の強力な軍事力に怯えているからこそ、表向きの粗暴さとは裏腹に、実際の行動はおとなしい。
また、日米同盟はアメリカにとって死活的利益である。日本列島は地球の半分(西半球)でのアメリカの軍事力を支える「戦略的根拠地」として機能している。在日米軍基地は、出撃機能、インテリジェンス機能、ロジスティクス機能のどれをとっても米本土なみの戦略拠点であり、日本の基地負担は金額・割合とも世界ダントツである。
もし日米同盟が解消されれば、アメリカは太平洋から中東に至る地域での覇権を喪失する。日本を失ったアメリカの言うことなど、ロシアや中国どころか北朝鮮も聞かなくなり、アメリカは世界のリーダーの座から即刻転落するだろう。そんなアメリカが、日米同盟をみずから手放すわけがない。
本書は、日米同盟という世界最強の軍事力が、いかに中国・北朝鮮を抑え込んでいるかを具体的に解き明かす。
また、中国が日米同盟に仕掛けている現代版「孫子の兵法」ともいえる「三戦」、「A2/AD」の思考も詳しく紹介。著者ならではの最新データも盛りだくさん。
まさに本書1冊で丸わかり。防衛大臣より賢くなれる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

31
日米同盟は世界最強。中国・北朝鮮の挑発は、コワモテ強硬一辺倒ではなく、各々に秘められらメッセージがあるのだと言う。さらに自主防衛は幻想、核武装論の虚妄等々。素人読者としては、直ちになるほどとはならないのだが、軍事専門家はそういう見方をするのかと言う意味で大いに参考になる。2022/10/18

Kentaro

24
米国に基地を提供するというと兵隊がいて軍艦がいて、戦闘機がいてという光景ばかりが目に浮かぶが、これは出撃機能と言って、大きく分けて3つある機能のひとつにすぎない。 二つ目は兵站、食料などを賄うロジスティックス機能である。これも日本のレベルは申し分ないだろう。 三つ目はインテリジェンスだ。青森県三沢基地を中心とした情報関連施設群は英語圏5か国で維持されてきたエシュロンの重要な一角を担っているのだという。この三つともが米国本土の基地と同水準のレベルを確保している。トランプはこれを理解し、日本を責めなくなった。2019/03/16

0717

15
日米同盟はむしろ米国も望むところで、もし解消となると日本から以西、世界半分の影響力を失い世界のリーダーの座から転落する。経済力、技術力、人材力から同盟国として日本に替わりうる国があるかというと、これも無い。中国、北朝鮮は日米同盟の真の凄みを熟知しているので、最後の一線は越えられない。尖閣は捕られないと言うけど本当かな?2017/08/31

ヴァン

8
 著者小川和久氏は古くから活躍している軍事アナリスト。日米同盟は米国に対してたいへん貢献している事実を例証しながら説く。選挙活動中のトランプ氏の日本は貢献していない、という発言が間違いだったことがわかる。北朝鮮に関しては抑制された専門的知見がリアリティを持って語られる。2017/12/27

hdo obata

8
この著者のいわゆる「南京事件」に対する認識(日本軍による不祥事はあった。松井中将がこれに対し悲憤慷慨したというもの)に小生納得がいかなかった。この人軍事についてのプロだが、意外にナイーブ、簡単に中共のプロパガンダに乗せられる人との印象をもっていた。しかし当人の歴史認識はともかく、日米同盟のリアリズム、アメリカにとってもほかに代替が効かない戦略拠点、日本をもし失えばアメリカは世界に覇権の半分を失う。中共も日米同盟がある限り尖閣に手出しはできない・・という主張には耳を傾けざるを得ない。 2017/08/24

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