徳間文庫<br> ヒカルの卵

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徳間文庫
ヒカルの卵

  • 著者名:森沢明夫【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 徳間書店(2017/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198940492

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内容説明

「俺、店を出すぞ」ある日、自称・ツイてる養鶏農家の村田二郎が、村おこしに立ち上がった。その店とは、世界初の卵かけご飯専門店。しかも、食事代はタダ、立地は限界集落の森の中、とあまりに無謀。もちろん村の仲間は大反対だ。それでも二郎は養鶏場を担保に、人生を賭けた大勝負に出てしまう。はたして、過疎の村に奇跡は起きるのか? 食べる喜び、生きる素晴らしさに溢れたハートフルコメディ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

248
最近、卵かけご飯には醤油でなく、焼き鳥のタレで食べるのがマイブーム。(オススメします)卵かけご飯を含め卵好きの人にはたまらない物語。蛍原集落のみんなは素敵な人達ばかりだ。新しい事を始める事は抵抗もある。ムーさんの父の座右の銘がグッとくる。自分も勇気を出して何事にもトライしてみたい。ムーさん、大吉、直子の3人は、親友という名の友情を超えた幼なじみの絆が素敵で、こんな関係が羨ましい。心に響くフレーズのオンパレードに、歳をとってもまだ学べ、時にはクスクス笑える温かい物語に幸福をいただきました。2020/09/17

小梅

194
森沢明夫作品を読むたびに、悪人が出てこない森沢明夫作品が大好きだ〜と思ってしまいます。ムーさんみたいな生き方ができたらどんなにか素晴らしいだろう…現実はそうは上手くいかないだろうが。養鶏場を担保にお金を借りて卵かけご飯専門店を開く。モデルになった兵庫県富岡市にある卵かけご飯専門店「但熊」、青梅市にある養鶏場&販売所「たまご倶楽部」に是非行ってみたい!2017/03/30

machi☺︎︎゛

156
とある限界集落でのほのぼのする話なんだけど、始めはムーさんの自分勝手な考えだけで卵かけご飯のお店を始めたい。担保は父親から譲り受けた養鶏場。など自由奔放な部分に少しイラッとしたけど読み進めるうちに、ムーさんという人を誤解していた事に気付いた。これからの人生を豊かにしてくれるような格言もあり、ここに住む人たちの暖かさに心が解放された。とりあえず卵かけご飯を食べよう(ᐥᐜᐥ)♡ᐝ2020/09/14

kanegon69@凍結中

140
過疎化が進行した、いわゆる限界集落での再生の物語。 能天気なムーさん。でも村を思う気持ちと行動力はピカイチ。村を救うため思い切った策に打って出てるが、その成功の根拠が「俺はツイてるから」という楽天思考。そのリーダーシップは大事だが、やはり裏に表に助けてくれる村人がいて初めて成立する。その点、森沢さんの小説は出てくる登場人物がみんな魅力的で、力を合わせてそれぞれ大活躍する様子が実に微笑ましい。温かい村の人達、美しい自然、次第に躍動して再生していく限界集落の様子が生き生きと描かれており、読後感も実に爽やかです2019/09/26

タイ子

112
限界集落の村で養鶏農家を営む通称ムーさん。村おこしにと思いついた卵かけごはんのお店。美味しい卵とお米があれば絶品な味になるだろうと。幼馴染みの大吉は大反対、直子は何かと世話を焼き開店の運びに。とんとん拍子の繁盛ぶりにそんなに上手く行くわけないと思いながら読んでるうちに、そこには裏事実が隠されていたという、何とも幸せな物語である。でも、そこには労働する、食べる、助け合う、助言に忠実に生きるという単純だけど難しい事を教えてくれる。「裕福と幸福は別もんだべ」卵かけごはんが無性に食べたくなる作品。2019/07/07

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