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内容説明
本書のストーリーは、夫が口腔底ガンを患ったことから始まります。
手術によって噛む力を失った夫は、固形物が食べられなくなり、あごと舌だけで食事をすることを余儀なくされました。
おいしいものを食べることが大好きだった夫が、食べる楽しみを失ってしまったのです。
見た目にも食欲をそそって、食べてもおいしい介護ごはんを作りたい!そして夫の「おいしい笑顔」が見たい!
妻は最愛の夫のために、噛みやすく飲み込みやすい介護食を生み出すべく奮起します。
すき焼き、エビフライ、鶏カツ、フレンチトースト、そして流動食弁当――。
本書に登場する介護食を見ると、驚くことは間違いありません。
「味」「見た目」「栄養」にこだわった著者が創り出す工夫あふれる介護食が、次々に登場するからです。
深刻な高齢化社会が進む中、在宅介護者も急速に増えています。
毎日、介護食作りに苦心している方も多いのではないでしょうか。
介護を受ける人と介護をする人。両方の立場の人が、一緒に幸せになれる。本書がそのために一役買えれば幸いです。
泣けて、笑えて、生きる力が湧いてくる――。
感動のノンフィクション介護食ストーリーを、ぜひお読みください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がらくたどん
61
最愛のご夫君との闘病の日々を支えた介護食レシピ本。ご紹介頂いて「今後のために」と購入したまま本棚にのパターンだったが実母の誤嚥騒動を体験して慌てて読む。母は「最愛の人」ではないが「そこそこ愛する人」なので著者の熱量の3割引きくらいに「まあまあ」な感じで参考にしたい。口から食べる事の大切さは重々分かっていても噛めない呑み込めないの辛さを共有できるかどうかと、介護食といえどもそれは「ごはん」であって栄養剤じゃないってことは心に留めよう。現在はレトルト素材も増えている。洒落た食器に可愛く盛り付けてあげようかな♪2023/07/09
ネギっ子gen
61
【日経ビジネス編集部初のレシピ付き本】夫が口腔底癌により食べ物を噛む機能が重い障がいを負ってしまったので、料理研究家の妻は、必要に迫られ介護食を作ることに――。フルカラーで33のレシピ紹介。美味しそうに見せる作り方、保存の方法、時短調理のやり方、食材の柔らかさの見立て方などや、万一の誤嚥や窒息を避ける介護食のノウハウまでを、図版入りで。日本大学歯学部摂食機能療法学講座の阿部仁子准教授が監修。<食材を噛みやすく、飲み込みやすく調理し、おいしくて、しかも食欲をそそる見た目に作ることを目的にしたものです>と。⇒2023/06/09
たまきら
48
もう最後の方は泣きながら読みました。50代のラブラブご夫婦。けれどもある日彼にがんが見つかり…。口腔底ガンのため軟らかいものしか食べられなくなった彼のため研究を重ねる著者の奮闘記(レシピ付き)は、愛に満ちています。美味しいものが大好きな彼に寄せる試行錯誤の末産まれたオリジナリティあふれるレシピに笑って涙しました。医療関係者だけでなく介護に無関係の方にもぜひ読んでほしいと思います。美味しいものは愛でできているから。読み友さんの感想を読んで。この本に出会えて良かった。2023/04/16
yumiha
45
レビー小体型認知症患者は、だんだん飲み込みが困難になる。ミンチ肉すらせき込んでいるけど、好物の肉で蛋白質を摂らせたい。そんな悩みを解決してくれるふわふわ肉シートというレシピがあった!これを使えば、肉も食べられる!とそれこそタイトル通り「希望のごはん」。このレシピを考えたクリコさんの夫は、口腔底がんのために下顎に麻痺があり、噛めない飲み込めない状態だった。けれど介護食の情報は少なく、市販の流動食は、種類も少なくカロリーも低く値段は高い。それでご自分で試行錯誤し工夫されたようだ。ありがたくいただいていきます。2023/04/07
栗 餡子
7
食べることは命を頂いて命を育む、愛が溢れる一冊です。2018/01/10