アスピーガールの心と体を守る性のルール

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アスピーガールの心と体を守る性のルール

  • ISBN:9784491033297

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内容説明

アスペルガー症候群の人は、知的な能力に支障がないものの、対人コミュニケーション上の問題を抱えている。
特に男女関係のように、ボディランゲージや言葉の機微に依るところが多い場合、大きな問題が起こりかねない。
こういった事柄は、雑談や友人関係のつきあいを通して思春期に獲得していくものだが、アスペルガーの人は、これを学びにくいのだ。
実際、アスペルガーの女性には、男性の性的な要求を「そういうもの」と思って字句通り受け入れてしまう、性行為を強要されても断れない、等の問題が生じている。本書はそういった状況に対して、アスペルガーの女性がどのように対応して生きていけばよいかを具体的に記している。

目次

はじめに 1
第1部 心と体の守り方11
第1章 支えてくれる人を見つけよう12
1 自分を好きになる7つのルール 14
2 サポーターとは? 26
3 サポーターにふさわしい人とは? 32
4 サポーターの見つけ方 40
5 相手に好意を持ってもらう8つのポイント 44
Column1 親愛なるサポーターの皆さんへ 48
第2章 境界線と「ノー」と伝える大切さ52
1 境界線の内側にあるあなただけのもの 54
2 相手に「ノー」と言う方法 60
Column2 なぜあなたは「ノー」と言えないのか?(1) 66
第3章 よい恋愛をするための心構え68
1 相手の境界線を尊重する 70
2 なぜ過度な依存は悪いのか? 74
Column3 なぜあなたは「ノー」と言えないのか?(2) 78
第2部 男性とのお付き合いを考える83
第1章 彼氏とはどういうものなのか?84
1 彼氏の定義 86
2 絶対に彼氏にしてはいけない人 88
3 彼氏にしない方がいい人 92
4 彼氏以外に許してはいけない行為 98
5 彼氏にも許してはいけない行為 100
第2章 セックスに関して誤解しやすいこと104
1 なぜ彼氏以外とセックスをしてはいけないのか? 106
2 性的虐待に潜む性的快感という落とし穴 110
3 合意のないセックスから身を守る方法 114
Column4 若すぎる年齢でのセックス 118
第3部 性に関する知識を持つ121
第1章 男女の体とセックス122
1 女性の体を知る 124
2 男性の体を知る 126
3 セックスとは何か? 128
4 セックスが不安なあなたへ 130
5 性行為はセックスだけではない 132
Column5 キスについて 136
第2章 安全なセックスをするために140
1 安全な相手かどうかを見極める 142
2 性感染症を防ぐ 144
3 避妊をする 146
4 避妊に失敗した場合のリスク 150
Column6 彼氏がコンドームを使うことに協力してくれなかったら? 152
第4部 望まないセックスから身を守るために155
第1章 セックスについて自分の考えを持つ156
1 一番大切なのはあなたの意思 158
2 自分が望まないことを男性にやめさせるには? 161
Column7 命を守るためならルールを破ってもいい 164
第2章 傷ついた心を癒す166
1 レイプ被害にあってしまった場合の対応 168
2 再び被害にあわないために 172
3 傷ついた心を癒す5つのステップ 174
Column8 親愛なる妹たちへ 184

この本がどのように作られたか 186
専門家の方々へ 188
訳者からのメッセージ 192

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

39
読み友さんの感想を読んで。全ての女の子に読んでほしい。わかりやすく、丁寧で正直な先輩が、自分の体験談を語ってくれています。無知をからかわれ、利用された経験があるのはアスペルガーの子だけじゃないはず。断り方がわからず怖い思いや恥ずかしい思いをしたのも。失敗してもいい。繰り返さないよう学び、信頼できる人たちと幸せに生きようというメッセージが伝わってきました。娘も真剣に読んでいました。そろそろコンドームの使い方も教えておかないとなあ…。2024/04/07

Jas

9
具体的でわかりやすく、読んで良かった。アスペルガーの女性だけでなく、すべての人のためになると思う。特に、「境界」については、異性間だけでなく、人と関わる上でとても大切なこと。今までピンと来なかったが、とても理解しやすく書いてあったので、腑に落ちた。社会のルールに従うことも大切だけれど、一番大切なのは自分の本心で、お互いの境界を守ること。また、心の傷を癒すことについて書かれていたことも、性的なことに限らず、生きていく上でとても大切なことだと感じた。許すことは、自分を解放すること。何にも囚われずに生きたい。2019/03/09

発達うんちちゃん

5
境界の侵害にNOと言うべきということが書かれてる本は貴重だ!!!2020/01/04

さとう

5
なるほどアスペルガー当事者はこういう認識なのか。あくまでも一例だけど勉強になる。女の子向けの性教育の本としても使えそう。2019/04/05

saiikitogohu

5
自分の身体だけでなく、信念や感情も含め、それは自分のものであることの自覚。そして同じく、相手のそれも、相手のものであること自覚。自他の「境界線」が具体的に定義されていてよかった。 「この人なんか距離感近くて気持ち悪い」といった不快な感覚だとか、「私のこと全然考えてくれてない!」といった怒りの感情だとかに支配されがちな自分にとっては、耳が痛いのだけども大切なことがたくさん書いてあった。2017/08/20

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