技術は戦略をくつがえす

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技術は戦略をくつがえす

  • 著者名:藤田元信
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • クロスメディア・パブリッシング(2017/07発売)
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  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784295400882

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内容説明

優れた「戦略」は、非対称性を最大限に利用することで、勝利をもたらす。
そして、非対称性を生み出す鍵は「技術」にある。

本書は、技術者としての、ふとした疑問から生まれました。その疑問とは、
「戦略を破壊するものは、何か」というものです。

戦略に関しては、紀元前5世紀ごろに中国で成立したとされる兵法書「孫子の兵法」をはじめ、古今東西、様々な著作が存在します。近年では、戦略そのものに加え、戦略の形成過程を明らかにする取り組みもなされています。さらに、もともと軍事の概念である戦略は、ビジネスの世界にも持ち込まれ、今では、多くのビジネスパーソンや経営者を悩ませているようです。どうすれば勝てるか? 人類は、いつの時代も、普遍的な「勝利の法則」を求めているのかもしれません。

ところが、多くの歴史家が認めているように、永遠に続く勝利はなく、勝者が常にその座に居続けることはできません。栄枯盛衰、という言葉があるように、ある時代を制した勝者も、いつか、次の勝者にとって変わられるのです。永遠に有効な戦略はありません。いかに優れた戦略でも、破壊され、無力化される日が来ます。なぜでしょうか。

本書では、過去の戦争の流れを変えた著名な戦いを取り上げ、「技術」というフィルタを通して見ていきます。そこには、必ず、非対称性が潜んでいます。戦争の歴史は、幾多の戦略家や技術者が、「非対称性を追い求めてきた物語」と言えるかもしれません。本書の目的は、戦争の歴史を通じて、技術と戦略の関係を考察し、今を生きる私たちに有益な教訓を得ることです。本書が、次世代の戦略家である読者の一人一人にとって、技術への理解を深め、新しい時代の戦略を切り開くきっかけとなれば、著者として望外の喜びです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シュラフ

23
戦争史における技術革新を取り上げ、革新的技術の獲得が勝利を手にしてきたという事実を列挙する。このことはなにも戦争だけではなく、われわれ社会の競争においても当てはまることである。例えばこの数十年においてもPC技術やネット技術の優位にある者が、どれだけライバルに差をつけたであろうか。そしてこれからの時代であれば、優位性の確保のためにはAI技術などを獲得せねばならない。ではこの革新的技術はいかに獲得できるのか。日頃の研究というのは当然なのだが、枠にはまらない柔軟な発想、そしてそれを実践してみることが何より大切。2017/08/15

九曜紋

9
幾度かの戦争を通じ、欧米諸国は戦況の不利を覆すために(科学)技術の力を磨いた。そこからスピンオフして現代の民生技術の発達をももたらした。良くも悪くも現代文明は戦争の歴史そのものだ。そのことの是非は問うまい。そんな中で日本は技術の差を埋めるために技術を磨くのではなく、精神力に頼ろうとした。特攻隊、特攻兵器など。いま、人類史はビジネスを含めて大きな分水嶺にあるが、いまだに日本の社会には精神主義に頼る悪弊が残っているように感じる。こういう書籍に触れて日本人ももっと学ばないと。 2017/07/25

Gordon

5
二つの世界大戦で大きな戦果を挙げたり、ブレイクスルーとなった技術から、現代のビジネスに通じる教訓を示されている。 歴史的背景や当時の戦況なども詳細に記され、厳しい状況からいかに敵国を凌駕して勝利するか、まさに生死をかけた技術合戦だったかという事をうかがい知れた。 技術の進歩のみならず、技術を最大限に活かす戦略の重要性が現代のインダストリー4.0をはじめとした、イノベーションに繋がっているという主張にも納得。2018/02/12

清游@草ぶえの丘で森林浴♨︎

3
場数が違う。戦略も数多くの「実践」に裏付けられた証拠があってこそ。戦略策定→結果の間に読み間違いは必ず発生するからである。2017/07/16

ケイティ

2
技術は有利を生み出す。戦略は有利を利用する。技術と戦略。この2つが揃えば強力な武器となる。 戦争によって技術が大きく発展し、今の便利な生活を支えているとはなんと皮肉な、、、2020/02/29

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