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内容説明
ひな祭りのお雛様、子どもの日の鯉のぼりに、七夕の織姫と彦星。
特別な日を彩るモノから、喫茶店の三点セットやホームベーカリー、
夏休みの校舎に、ベランダの洗濯ばさみ……など、私たちの日常にあるモノまで。
決して話はできないけど、彼らの言葉に耳を傾ければ、
とても雄弁に語る―――かもしれない。
そんな「もしかしたら」を描く、新感覚ショートストーリー集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しましまこ
20
間違って買っちゃったんだけど、良かったんだコレが。アニミズム、「予測できね~」と炊飯器が、「あの子は奇跡だ」塩入れが、「さようなら いってらっしゃい」テープカッターが、夢見る笛吹きケトルが淡々と語るんだよ。お月さまと鏡餅でうるっときちゃったよ。2017/07/16
ごま
11
こういう視点が面白いだけじゃなく、綴られる物語の多様性に驚かされる。この本が好きな人とは間違いなく同じ価値観を持てそう。タヌキとサッカーゴールと階段のスイッチがお気に入り。2018/03/28
gelatin
9
★★★★ 濃い目の漫画の間に読んだせいか感想を書くのを忘れてたんだけど、じわーっと面白さがあとから来る。変にウェットにならないのは、サメマチオの現代語のセンスのおかげか。物言わぬモノたちのモノローグ。人間の日常に寄り添うアニミズム。鯉のぼりが最高。これ読んだら断捨離できないね。2017/07/01
ひやしなむる
7
アニミズム。すべてのものに固有の魂が宿っているという考え方、信仰。洗濯バサミ、蛍光灯、餅つきに使用されちゃうホームベーカリー。人々の生活に密接に寄り添う彼ら彼女らだからこそ見えているもの。私は見たことないはずなのに、「ああ、あるなあ」という気持ちになる、生活の一場面たちを描写した短編集。2019/02/28
むらて
5
いやあ、いつもながら視点がいいよねぇ、切り口が。あと女性の表情が魅力的、男は大概阿呆ヅラ。いいねぇ。ホームベーカリーに大層笑いました。そして…ベンチャーズ! ベンチャーズかよ!! 参りました、素晴らしい。2017/07/04