内容説明
「地図よりコンパスを」「安全よりリスクを」「強さよりレジリエンスを」……追いつくのも困難な超高速の変革がデフォの世界で生き残るには、まったく発想の異なる戦略が必須だ。屈指の起業家とジャーナリストによる必読のイノベーション/ビジネス・マニュアル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
233
うーん微妙。技術の発達が加速していく社会の中で個人や集団が意義を持ち続けるために大切な9つの心構えを示した本なんだけど、期待していたよりも内容を目新しく感じられなかった。そのうえ、どうも文章がわかりにくい。たくさんの事例が紹介されているのだけど、結局それがどういうことなのかがつながりにくくて、疲れた。2人の共著なんだけど、どちらかというと伊藤穰一氏が担当している「追記」のほうがおもしろい。2018/02/25
Willie the Wildcat
54
不確実性に見出す未来。多岐に渡る事例が原理を紐解く。柔軟性を持って、枠に問わられず興味を持つこと!と解釈。故に核は「面白がる能力」。印象的なのが『強さより回復力』。2nd chanceとは聞こえはいいが、泥臭いしつこさと解釈。多様なデジタル論に辿り着くアナログ感に、どこか安堵感。一方、翻訳の影響かと推察しますが、時に論旨が散らばる印象があり、腹落ちしにくい箇所がある。また、BlockChainなどでは、目新しい視点を期待以上に感じることはなかったなぁ。2017/09/15
けぴ
43
はじめに、権威より創発、結論、謝辞、訳者あとがき、以上を読みました。内容が冗長で翻訳がこなれていないため読みにくく、その他は未読で挫折。アルファ碁と囲碁名人の戦いの話しは面白かった。アルファ碁に3連敗した囲碁名人、4局目では過去に実践されたことのない悪手をあえて指すことで、想像力のないアルファ碁を打ち負かす。人間の果たす役割はAIにない想像力、ということですね❗️ 2020/01/07
カザリ
41
WIREDでレコメンドされていたので、正直内容はわかりずらいです。組織、自分をどう構築していけばいいのか、という課題について、原題を彩る背景(ネットワーク時代)にを説明したうえで、9つの提言をしている。要約サイトもあるようだけれど、この本で語られていることは違う本でもちろん案内済みなので、アンテナの高い人なら既読内容だろう。たまに思い返す小さな刺激としてとらえるぐらいがいい本で、簡単なことを難しく言いすぎていて、読者はトラウマにならないように気軽にめくり飛ばすのがいいと思う。2017/08/24
Miyoshi Hirotaka
35
イノベーションは過ぎれば忘れられる。鉄道、電力、コンテナ輸送は世界を一変した。一方、ITにより、今までに起きた変化を評価し、これが世界を一変させた変化だったかというと口ごもる部分は大きい。個人が自由に情報発信し、多様な見解に触れられるようになり、真の民主主義が実現すると思ったら、実際に起きたのはデマと偽情報による印象操作である。1990年代にはITが新たな産業革命をもたらすと希望をもって語られたが、今のところ生産性にはそれほど寄与していない。本当の大変化はこれから。その際に、最高の原理は決して変わらない。2018/09/16