内容説明
中上健次の盟友が模索し続けた文学の可能性。
「それにしても、言い争いばかりしてきたような気もする。そして、私にとって、はじめて出会った時に思い決めた“中上健次”への徹底的大反論はまだ、これから先のことだったのだ。
(中略)いずれにせよ、私の“中上健次”という名の目標は、今更、なにが起ころうと変えようがない。中上さんも、それは承知のうえだ、と私は信じている」
<「“中上健次”という存在」より>
アイヌ、プルトン、マオリの言語と文学――急逝した中上健次を読み直し、新しい世紀に向けて文学の可能性を探ったエッセイ集であり、中上とデビュー以来盟友として深く関わった津島佑子の1990年代の文学的軌跡でもある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
わい
2
中上健次目当てに購入。津島さんは、中上との対談を読んだことがあり、気になる作家さんだったのだが、作品は難しくて読めず…。だったのだが、このエッセイ集はとても楽しく読めた。私は、中上ファンを自称しているが、岬、枯木灘、鳳仙花以外は、実はよくわからない。いちばん好きな作品は鳳仙花なのだが、鳳仙花はなんとなく「ああ、新聞小説だから女子供にも人気だよね」という扱いを受けてしまいがちである。(個人の印象です)それが、津島さんによる鳳仙花評を読んで、なぜ自分が鳳仙花が好きなのか、他の作品がピンとこないのかが→2021/02/11




