P+D BOOKS<br> P+D BOOKS 眞晝の海への旅

個数:1
紙書籍版価格
¥715
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

P+D BOOKS
P+D BOOKS 眞晝の海への旅

  • 著者名:辻邦生【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 小学館(2017/07発売)
  • 桜ほころぶ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/30)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093523097

ファイル: /

内容説明

帆船という“劇場”で巻き起こる人間ドラマ。

海を愛する若者が生の歓びを求め、ブリガンティン型帆船<大いなる(グローセル・)眞晝(ミッタ-タ)>号に乗り込んで船出をする。

「無一物主義」という哲学思想をもつベルナールを船長に、フランソワ、ターナー、ケイン、女性のファビアン、そして日本人の私など11人のクルーは、ヨーロッパから日本を経由して、一路、太平洋へと航海を続ける。

やがて、南太平洋に入ると、荒れ狂う颶風(ぐふう)圏に突入していく中、嵐のさなかに恐るべき事件が起きてしまう。帆船の船内は、さながら芝居の劇場のように複雑な人間関係が入り組んで、それは悲劇への序章にふさわしい舞台だった。

辻作品らしい“詩とロマンの薫り”に満ち溢れた長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kthyk

15
冒頭の数学者エリーが披露する魔法陣を天体の音楽に変えようとする人間劇。舞台は世界周航を目論む、全長26mのブリガンティン型帆船。フランス人船長、イギリス、アメリカ、イタリア、インド、アルジェリア、タイのクルーと途中から参加した私を含め男女16人による<真晝への飛翔>。東京碇泊後、帆船の中のドラマ始まるが、太平洋南下航路は落日の神殿に集う神話劇の様相。しかし、ニューギニアに碇泊後サモア諸島で遭遇する颱風は物語を、<ガラスの球>の中の人間悲劇に変容する。それはあるがままの世界の崩壊、まさに現代の我々の悲劇だ。2021/02/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11920455
  • ご注意事項