内容説明
沈黙、破る。
<かつて「一世を風靡した」舛添要一が、落ちぶれてライオンに食われかけている。こん面白い見世物はない。都職員、都庁記者、国会議員、都議、右翼、左翼、カジノ推進派、石原シンパなど雑多な人たちがライオンをけしかけた>――本文より
舛添バッシングから1年――。
石原都政、東京五輪、豊洲移転。
何があったか、どこで誤ったか。
自ら綴った反省と後悔と、そして小池知事への伝言。
<目次>
第1章 誰が私を刺したのか
第2章 都庁は「不思議の国」だった
第3章 韓国訪問とヘイトスピーチ
第4章 ファーストクラスは「悪」なのか
第5章 見果てぬ東京
第6章 五輪と敗戦
第7章 小池知事へ ――カジノ・豊洲・広尾病院
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ろくせい@やまもとかねよし
87
都知事を辞職した舛添要一さんの告白本。辞職の理由は、主に政治資金の不適切な利用であったが、それに対する弁明が記されていた。2017/06/05
つーこ
34
題名は『都知事失格』だが、内容はほとんどマスコミ批判であり、全く持って自分が失格とは思っていない様子。反省もなく自分の『些細な』問題をマスコミが連日騒ぎ立てて、彼らのせいで都政が滞り、自分が退陣に追い込まれたせいで46億もの大金をかけて再選挙となった、と。もう第1章でお腹いっぱい。2017/10/23
はる
30
すごくわかりやすくておもしろかった。マスコミの舛添批判がすごかった頃、なんでそんなことで?と疑問に思っていた。そんな細かなところを突いているから、優秀な人材が去っていくのではないか。この本を読んで、改めてそう感じたよ。舛添さんは、率直でストレートなところ、正しいと思うことは迷わず突き進むところなんかが、バッシングを加速する一因になったのではないか。お金の使い道について指摘されていたけど、大方この本で書かれていることで納得できるし、逆に正直な人だと思った。言い方が悪いから、誤解されちゃうんだな。2017/10/17
gtn
27
著者はまだ分かっていない。知事は公人であり、税金により収入を得ていることを。そして、支援組織は永遠に己を支える存在ではないということを。過ちがあれば、厳しく正すのが、都民の声を代弁する組織の使命ではないか。著者の言葉で唯一正しいのは「都知事失格」の五文字である。2019/09/20
山口透析鉄
24
市の図書館本で読みました。 朝まで生TV等での氏の発言を聞いても自己顕示欲丸出しでさほど優れているとは思いませんが、都知事としては、猪瀬やシンタロウ辺りよりはマシだったような。でも森喜朗が政治のお師匠では、やはり程度が知れます。 五輪そのものもとっくに単なる巨大スポーツイベントと化して久しく、その後の顛末のお粗末さは最初から見えていました。猪瀬直樹も利用されただけであとは刺されるように辞任させられていただけですし、所詮は自己弁明の書だったとは思います。 それでも現都知事よりマシだったようには思います。2024/05/14