創元推理文庫<br> 夏の沈黙

個数:1
紙書籍版価格
¥1,100
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

創元推理文庫
夏の沈黙

  • 著者名:ルネ・ナイト【著】/古賀弥生【訳】
  • 価格 ¥1,018(本体¥926)
  • 東京創元社(2017/07発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488285050

ファイル: /

内容説明

テレビのドキュメンタリー制作者のキャサリン。彼女は順風満帆の生活を送っていた。手がけた番組が賞を獲得、夫は優しく、出来がいいとはいえなかった息子も就職して独立。しかし、彼女のそんな人生は一瞬で暗転した──引っ越し先で手にした見覚えのない本を開いた瞬間に。『行きずりの人』というタイトルのその本の主人公は自分自身だ。しかもそれは、20年間隠しつづけてきたあの夏の秘密を暴こうとしている! デビュー作ながら刊行前に25ヶ国で出版が決定し、世界で旋風を巻き起こした驚異の長編ミステリ。/解説=三橋曉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miri

59
引っ越した先で、見覚えのない本を開くと、隠し続けてきた過去の秘密が書かれていた。誰がどんな目的で置いていったのか。ミステリーとしての構成は置いておいて、キーワードとしては母、子供、性。二組の親子の関わり方、母親と性。ミステリー部分を外して、このキーワードで書かれていたらだいぶ違った印象になっていたと思います。ミステリーを成立させるために、唐突に性の問題が出てきて、そんなに軽々しく扱うものではないと疑問に思ったり。次回作に期待。2021/07/18

momi

45
引っ越し先に見覚えのない本が置いてあり中を開いて見ると…自分の秘密が書かれていた!!「全世界に衝撃を与えたデビュー作」と帯に書いてあります!!これは…そそられます!たしかにひきつけられます…。20年前に隠された秘密が何だったのか知りたくて一気に読ませる作品なのですが…あることが中途半端になっていたり呆気ない結末だったり…ご主人の変わり身のはやさに呆れるやら…引っ張った割には終盤にかけて盛り下がっていきました…。私には残念な作品。2018/01/23

みつ

32
夏は大嫌いな季節なのに題名に「夏」がはいっているとつい手に取ってしまう。原題の『DISCLAIMER」(免責事項)なら多分読まなかっただろう。物語は、20年の時を挟みながら、ドキュメンタリー作家のキャサリンと元教師の老人スティーヴン(こちらは一人称の語り手)がほぼ交互に登場し、前者に届いた著者の性別も不明な本の存在から、20年前の夏に起こった出来事が徐々に読者に知らされる、という形式。一対の母と息子の関係が次第に息苦しいものに展開していく。真相はふたりには既知の内容だけに、読者だけが振り回される感もある。2024/08/09

かんやん

28
なんか無性にミステリが読みたくなって。過去にあった出来事を元に追い詰められるヒロイン。彼女だけが知っているその事件の真相を小出しにして読者を引っ張ってゆく無理矢理な叙述ミステリ。すごく既視感があって、なんだろうと思っていたら、著者は以前読んだ『わたしが眠りにつく前に』のS・J・ワトソンと同じ大手出版社の創作コースを出ているとのこと。話題先行の出版社の売り方とか、映像化とか、作風以外にも同じ匂いがします。もちろん、創作コースからベストセラー作家になれるのは、ほんの一握りの優秀な生徒なんでしょうけどね。2025/08/04

Yoko

16
不穏で落ち着かないイヤミスかと思いきや、鋭い人間洞察や脆いようで切れることのない親子の情愛なども描き切っている、デビュー作とは思えない作品。今後の作品にも期待したい。2017/07/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11973458
  • ご注意事項

最近チェックした商品