内容説明
引きこもりの湊大海は、ある日、口ばかり達者なトラブルメーカー・一色颯太郎と同居することになった。いやいやながら大海が駅へ颯太郎を迎えに行くと、彼はサラリーマンと口論の真っ最中。大勢の前で颯太郎に論破された男は、チンピラを雇い暴力による嫌がらせをしてきた。引きこもりの巨漢と口ばかり達者な青年が暴力に立ち向かう! 稀代のハードアクション作家・矢月秀作の新境地。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GAKU
62
主人公湊大海は、一軒家に引きこもりの30代男性。ある日、上京してきた19歳の従兄弟颯太郎と同居することに。二人は駅前で、トラブルメーカーのサラリーマンと揉め事を起こしてしまう。それが厄介なトラブルに発展。いつもの矢月さんの作品のような、派手なアクションシーン等は無いものの、テンポの良い展開でラストはスッキリ。上手く出来過ぎの感はあるものの、2時間ドラマを観ているようで、楽しく読むことが出来ました。2018/01/24
きさらぎ
47
暴力沙汰だけど矢月作品としてはおとなしめ。細かいことは気にせず勢いだけでさらっと読める。ラストはすっきり、爽やかな気持ちに。たまにはこういうあっさり系もいいもんだ。2017/10/19
なえ
11
THE・因果応報!! ざまーみろ〜となってスッキリした。2017/07/19
りちゃ
10
正しいこととは何か?正義とは。社会からドロップアウトしてしまった大海、他人と距離を置く颯太郎。二人がそれぞれ答えを見つけるラストは未来がある。だが正直、物足りない。やはり矢月作品には、有り得ないほどの派手さを求めてしまう。2017/11/26
ワンモアニードユー
6
新幹線用の読み物として購入。用途には持ってこいの本です。深く考えないですし、ある種のカタルシスはありますし。ただ、その後に何も残りません。シリーズ化なんて考えもつかないですし。こういうストーリーなら無理やりハートフルにしなくてもとは思うのですが。矢月さん、最近どうしたんでしょうねえ。この路線が続くなら少し興醒めです。2017/07/26