内容説明
かつてマガジンハウスから刊行された瀬戸内寂聴さんの名著『寂聴ほとけ径(みち)~私の好きな寺』をもとに、寂聴さんが愛した仏像のあるお寺をセレクト、新しい原稿や写真を加えて構成しました。
今ブームの御朱印帖サイズにならった新しいハンディタイプの寺と仏像の旅ガイドです。昨今仏像鑑賞や巡礼の旅はますます人気ですが、寂聴さんのお寺や仏さまについての解説は、豊かな知識に裏付けられた、格調高いものです。しかも人気作家ならではの心に訴える親しみやすい表現で、一般的な仏像の旅ガイドとは一線を画します。
官能が匂い立つ奈良・法華寺の十一面観音、無垢で清らかな京都・浄瑠璃寺の吉祥天、力強くおおらかな岩手・天台寺の桂泉観音、古都の山里に隠れる磨崖仏たち、そして琵琶湖畔の優しくあでやかな観音菩薩まで、仏像を訪ねて巡礼する寂聴さんの“ほとけ 径”。大好きな仏さまに何度でも会いたい、深く拝んで魂を震わせたい……最愛の仏像を寂聴さんと共にめぐってみませんか。
お寺と仏像については補足解説をコラムで加えて、寺社情報、マップも更新、現代の巡礼の旅にも役立つガイドです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
彼岸花
3
オールカラー版です。仏像の、たくさんの表情が変わって見えるのは、拝む者の心だそうです。日本という国は、美しく、穏やかな仏像に囲まれ、静かに見守られています。とても誇りに思います。2017/05/17
ひ※ろ
1
★★★☆☆2017/04/29
がど
0
天台寺のエピソードと御仏の美しさに涙が滲んだ。2022/04/29
璃夕
0
寂聴さんは17歳の時、宗教心がないにもかかわらずある仏様に出会って見つめているうちに涙があふれてどうしようもなくなったそうです。 自分も仏様とそんな出会いをしたいです。 カラー写真が多く寂聴さんの仏様への熱い思いが伝わってくる本でした。2019/01/05