内容説明
「死んでもいいや」“そのとき”私はそう思った。見知らぬ男にレイプされて殺される15歳。こんな結末なんだ。私の人生って――。画家、写真家、元AV女優である著者・大塚咲が綴る絶望と救いの物語。この本を手にする誰かが抱える苦しみが、癒されることを願い著者は過去の苦しみと向き合う決意をした。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なるみ(旧Narumi)
24
ダ・ヴィンチか何かで見かけて読んでみました。文体になかなかなじめず苦戦しましたが、著者の大塚さんの渾身の一作だと思いました。2018/01/17
ぶーちん
7
15歳でレイプ被害にあい、PTSD発症。18歳から約10年間AV女優、今は写真家・画家などの芸術活動をしている大塚咲さんのエッセイ。自叙伝。になるかな。たくさんの心の動きや反応が書いてあった。幻覚やパニック状態や不安など、本当によくここまで言語化したなぁって思う。それくらい今は当時のことを客観的に理解する作業を終えていて、ちゃんと過去になりつつあるのだろうな、前より少しは生きやすくなったのかなぁ良かったなぁと思った。失礼かもだけど、思考の仕方が似てるなぁって感じた。病んでる時は私も新宿でよく過ごしたなぁ。2021/12/11
きぅり
3
心の傷を身体の傷で薄めようとする辛さは生き地獄としか言い様が無い上に、それに付け入る男が多いことが多いこともまた地獄。著者の今後の人生が穏やかなものでありますように。2019/03/23
TakeROC
2
最初に興味をもったのは彼女の AV 作品です。彼女のヴィジュアルに強い興味を持ち、名前を知り、インタビュー記事なども拝見しました。私、彼女のファンです。画家、写真家の活動が並行であったこと、人づてに引退と聞いた事、現役から一線を退いた後には、創作活動に力が入っていることも認識しています。現役時代は人妻で子持ちである事も知りました。ファンタジーの肩書きのように感じていましたが、事実である事を再確認しました。性犯罪の被害者である事を語るようになった事も知っておりました。著書の存在も。縁あって読了。懇親の一滴2021/01/07
n75
2
業界とか被害者とかいう枠組みではなくて、彼女の個人としての物語として読んだ。業界の内幕などは、ここに書かれているのはあくまで個人的な体験ということで、全体がそういうわけではないし結構特殊な関わり方をしていると思うので。被害にあった後、それでもお子さんを生んで育てて自分も生きようとされている姿は強くてすごいなと思った。同様な被害にあった方の少しでも力になればと思う。2018/02/09
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