医者は患者をこう診ている 10分間の診察で医師が考えていること

個数:1
紙書籍版価格
¥2,530
  • 電子書籍
  • Reader

医者は患者をこう診ている 10分間の診察で医師が考えていること

  • ISBN:9784309248097

ファイル: /

内容説明

あなたの健康のために、医者は日々どんなことを考え、どのように診断をくだしているのか?イギリスの家庭医・総合診療専門医の思考過程を通して、医療制度のあるべき姿を考える。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

袖崎いたる

9
イギリスの医療事情が冒頭で述べられている。なるほど、あちらでは医療費が無料である代わりに、公共予算の無駄がないように費用対効果の高いサービスをしなければならないという意識があるので、ある種の番人的な全般医がいて彼から専門医を紹介してもらうという形で患者は審査を受けるような形になるらしい。そこの所の事情の違いを日本の読者に向けて紹介してくれているのはありがたい。そしてどちらも一長一短があるという指摘も痛み入る。本文では個人的な関心からうつ病の患者の診察のみを読んだが、断定的因果系には懐疑的であれには納得。2017/07/19

coldsurgeon

6
イギリスのGP(general practitioner、家庭医療・総合診療医)によるGPの診療風景を物語風に綴ったものである。診察時に科学的な視点で臨床研究のエビデンスや診療ガイドラインを念頭に合理的に判断し、診療してく。また患者の置かれた状況に注意と敬意を払い、彼らの意向にできるだけ寄り添い共通の理解基盤を見出し、診断や治療の計画を決めていく姿勢は学ぶべきである。さらに、医療は公共財であるということを、日本の医師以上に意識して診療することには感服する。かかりつけ医の見本だと思う。2018/05/10

takao

3
ふむ2022/07/18

Tomomi

1
イギリスのかかりつけ医者であるGP(General Practitioner)として診察する著者が実例も含めて症例をつなぎ合わせて作成した18例の患者との関わりを書いた本で分厚い。読み進める内に医者の自己礼賛を読まされている気分になったのと、イギリスの話で自分に引き寄せられず途中でやめた。2018/01/27

Jey.P.

0
イギリスの総合診療医の(架空の)診察記。以前NHKでやっていた「総合診療医ドクターG」のように手がかりから病気を探り当てる推理のようなものを想定していたが、実際は患者の話を引き出し、指示するのではなく共に治療に取り組むことが重視されており、最近読んだコーチングの本に通じるところがあった。そのための細かいノウハウも読み取れる。医者のようなクライアントよりも圧倒的にスキルや知識のある立場で、かつ医療のような失敗のリスクの高い事例に対しても、このようにクライアントの主体性を尊重していることは興味深い。2021/03/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11910772
  • ご注意事項