- ホーム
- > 電子書籍
- > 趣味・生活(スポーツ/アウトドア)
内容説明
本当のことを言っていいんだな? 本名・郭光雄、通名・吉田光雄――。“端っこ”の男はプロレスラー長州力となり、時代の“ど真ん中”を駆け抜けた。今、解き明かされる“革命戦士”の虚と実。その全歴史! 在日朝鮮人二世として生まれた幼少期の苦悩から、ミュンヘン五輪、“噛ませ犬”事件、“黒歴史”WJプロレス崩壊の真相、そして現在――。幼馴染から大物レスラーまで、多くの証言で迫る「人間・長州力」。プロレス・ノンフィクション史上最大級のインパクト!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山田太郎
51
パンチ長州がおもしろいというかこんな髪型してたの記憶にないような。長州と言えば、ハンセンが試合終わって暴れまわってるの止めに入ってラリアートくらってるイメージがあるんだけど、あと木村健吾もやられてた。しかし、プロレス関係の自伝読むとアントニオ猪木のキチガイっぷりというかカリスマ性すごいな。カリスマ性か人間性かとなって馬場がからんで、わけわかんないな、プロレス業界。2017/11/30
竹園和明
44
一人の人間のルポとして、構成・関係者の声・本人の言葉の拾い方まで、ほぼ完璧な内容。中盤から記される他団体との駆け引きの生々しさたるや、生肉の塊をこれでもかと見せられるような感覚。長州力は間違いなく力道山、馬場、猪木の次の時代最大のスターだが、これだけ政治的な駆け引きの世界に身を置きながら肉体を駆使していたとは。独立して団体を興し、莫大なお金を稼いでは時に借金を抱えた人生。その中で盟友マサ斎藤と袂を分かち、弟子の佐々木健介も離れて行った。常人の何倍も濃い人生を歩んだ男。長州力は今でも自分の憧れの人だ。2017/11/21
むぎじる
44
在日韓国人2世として生まれたことにより、心無い人々から受けた数々の冷たい仕打ちを、”力”をつけることによって乗り越えてきた吉田光雄が、人生をかけて選んだのはプロレスの世界。伝説的なプロレスラー長州力が誕生し、駆け巡ってきた時代を描写した1冊。この本の素晴らしさは、長州1人にスポットをあてず、時代背景や人間関係をつぶさに取材することによって、プロレス団体の変遷やプロレス界の栄枯盛衰まで網羅しているところにあると思う。”ぶつかるプロレス”にこだわり、自分の流儀を貫いた男の生き様に触れることができた。2016/08/03
Shoji
38
この人やアントニオ猪木、大好きである。 子供のころ、プロレス興行が来れば父親に連れられてよく見に行ったものだ。 しばしば言うが八百長ではない。エンターテイメントなのである。ショーなのだ。 なので、真に強いものがチャンピオンではない。 ショーマンシップに長けたビジネスセンスのある者がチャンピオンになるのである。 そんな難しい話はどうでもいい。 スカッとする昔のプロレス、理屈抜きで大好きだ。 2016/01/28
ロマンチッカーnao
35
長州は何度か「マサさんは取材に応じた?」と訊ねてきた。斎藤の妻と交渉を重ねたが、長州については話したくないと言っていると断られた。そのことを伝えると長州は寂しそうな顔をした。 読後、長州力の背負う寂しさに泪が出ました。著者がプロレスファンでないだけに、プロレス社会でない一般常識の世界からみた真実を探ろうと綿密を取材が出来たんだと思います。猪木、馬場の後のプロレスに興隆をもたらした功績はもっと称えられるべきでしょうね。2015/12/20