文春文庫<br> 沈黙の王

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文春文庫
沈黙の王

  • 著者名:宮城谷昌光
  • 価格 ¥866(本体¥788)
  • 文藝春秋(2017/07発売)
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  • ISBN:9784167908867

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内容説明

夏、商、周といった古代王朝を舞台にした傑作短編集。

商王朝の王子・丁は、言葉が不自由なため、父王から追放された。しかし苦難の旅の末に、目に見える言葉――文字を創造した。
己のハンディを跳ね返し、普遍的な価値を生み出した高宗武帝を描く表題作「沈黙の王」ほか、四つの短編を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ポチ

60
表題の、初めて文字を作った商の武丁など、古代中国王朝の話しをファンタジー要素も盛り込んで綴る。楽しめた一冊。2020/06/10

りー

22
短編集。商(殷)の時代漢字の産みの親=武丁の物語「沈黙の王」を読友さんに教えていただき手に取った。夏王朝末期を描いた「地中の火」、西周を滅ぼした傾国の美女=褒姒を描いた「妖異記」、鄭の武公の目で建国を描いた「豊穣の門」、晋の平公の傅育者=羊舌肸を描いた「鳳凰の冠」、どれも古代の物語。解説には美女の描写について書いてあったが、うーん、まぁ生身の女ではないな、という印象。一番悪意をもって書かれていた羊舌肸の母親に一番感情移入できる。古代中国の物語にもっと触れたくなった。2023/08/10

shiman

14
登録に検索かけたら、新装版の表紙は前の版と間違い探しできそうなそっくりで見直しました。同じでも良くない?なほど(笑)ついに群臣の前で子昭のもと説が語るシーンは感動的。2017/08/22

はる

9
春秋戦国志の後古代中国を読みたくなった。宮城谷昌光さんは初めて。陳舜臣さんを読もうかと迷ったが。殷の子昭は唖であった。傳説(フエツ これ伝説の意?)と精神感応し、やがて高宗武丁となり口をひらいた。「象を森羅万象から抽き出せ」「白」は頭蓋骨の白であるとした。独白はシャレコウベがカタカタなる声か?岡林信康のうたを思い出しながら読む。古代中国諸侯は戦争ばかりでなく、女性にも気を使い、周はその妖艶な魅力に凋落。国の盛衰は果たしてそればかりか?鄭家が中原に舞台を移す前、周王室分家氏族の人物達が魅力的。2022/05/28

路地裏のオヤジ

5
文字を創造した殷の武丁の「沈黙の王」が印象深かった。2019/06/23

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