「ポスト真実」の時代――「信じたいウソ」が「事実」に勝る世界をどう生き抜くか

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「ポスト真実」の時代――「信じたいウソ」が「事実」に勝る世界をどう生き抜くか

  • 著者名:津田大介/日比嘉高
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 祥伝社(2017/07発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396616113

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内容説明

イギリスEU離脱、トランプ現象、フランス大統領選挙、ロシアゲート、共謀罪、安保法制、特定秘密保護法などの強行採決、やりたい放題の閣議決定、原発問題、沖縄問題、豊洲市場問題、排外主義、語の意味をぼやかす言い換え、露悪的な「本音」の蔓延、フェイクニュース、オルタナティブ・ファクト、ヘイトスピーチ――なぜ「嘘をついたもの勝ち」の世の中になったのか? おかしな時代の空気に、どう対抗するべきか? 最前線を疾るメディア・アクティビストと気鋭の日本文化・文学研究者が徹底分析!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Isamash

22
津田大介と日比嘉隆・名古屋大学准教授の対談書。確かに、SNSには確かに真偽が不明確な情報が多く存在し、「ポスト真実」の時代を提唱した日比先生には成程と思えるところがある。ただ、こと日本に限定した場合、そもそも新聞やTVのメディア自体に「真実」を尊重・重視する考え方が存在していない様にも思えている。大本営的発表をタレ流す機能と、自分たち主張に沿う事実をセレクトして真実ぽくそれを編集組み立てる機能。戦前も戦後もずっとそうしてやってきたが、SNSの台頭で白日の元で顕になってしまってマスゴミと認定されてきていると2025/03/04

Piichan

16
日本の既存メディアは、東京一極集中、記者クラブ制度などでエリート性がきわめて強く、大衆は自分たちに寄りそってくれるメディアとしてネットメディアに期待していたところがあったと思いますが、大衆に寄りそうのはものごとを単純化・エンタテインメント化して伝えてしまうリスクをともないます。利益を上げにくいインターネットではネットメディアがゴシップメディア化するのは当然のことでした。2018/01/01

猫丸

14
金が欲しい人が手っ取り早く日銭を得る手段としてフェイクニュースを垂れ流すチャンネルを作る、という手がある。食い詰めた状態とか、もともと無い才能を繕う、あるいは深刻な劣等感に悩む、などを一挙に解決できる契機ともなる。オレが悪いんじゃない、悪いのはアイツらだ。子供の論理であるほど強い伝染性をもつ。情報を金銭に変える企業に関してはある程度の制限が必要、との論調が出てくることが予想されるが、著者二人とも表現を法的に規制する方向は根本的に間違いであるとする。同感である。悪をなす者と個人的に向き合うことが重要だ。2019/05/13

さえきかずひこ

12
良い本だと思う。しかしこれだけTwitterというテクノロジーにドライブされる世の中が来るとはぼくも思っていなかったな…と感慨深く思ったり…といってもたった10年前の話ですけどね。巻末の対談があっさりしていて物足りない感じがする。友人が変な思想に染まったと気づいたら実際に会って話をしてみよう、という提言はうなづけるけど、実効性はあるんだろうか。日比さんも津田さんもヘイトスピーチなどの法規制はしない方がよいと考えているみたいなので、こんな感じのまとめ方になるんでしょうね。2017/11/14

とみぃ

8
2016年、オックスフォード英語辞書が今年の言葉として選んだのが「ポスト真実(post-truth)」だった。「世論を形成する際に、客観的な事実よりも、むしろ感情や個人的信条へのアピールの方が影響力があるような状況」を指す言葉ということで、イギリスの国民投票、アメリカの大統領選挙などで、一躍脚光を浴びた言葉とのこと。こうした状況の要因として、(1)ソーシャルメディアの影響、(2)事実の軽視、(3)感情の優越、(4)分断の感覚、が指摘される。日々の疲れと憂いと怒りと投げやりが、そこにあるようにも思った。2019/04/14

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